ExcelのSUM関数を使っている人は多いですが、SUMIF関数を使っている人はすごく少ないです。
できるようになるとすごく便利な関数なんです!
Excelに備わっているSUM関数を利用すると、特定の範囲内のデータの合計値を求めることができますよね
SUM関数は便利な機能で多くの人に利用されている関数ですが、「ある条件に当てはまるデータの合計を見たい」と思ったことはありませんか?
例えば、下の図を見てください。
とあるスポーツ用品店の売上を管理するための表ですが、「この表の中で担当者ごとにどの位の売り上げを上げているか?」を求める場合などです。
このように、「ある条件に当てはまるデータの合計を求めたい」場合には、SUMIF関数を利用します。
これができると、自由自在に合計を求めることができます。
SUMIF関数を「関数の挿入」ボタンを利用する場合
関数による結果を表示したいセル(例ではK5)を選択し、「数式」タブ内の「関数の挿入」ボタンをクリックします。
表示された「関数の挿入」画面内の「関数の分類」を「数学/三角」に変更します。
その後、関数名の一覧から「SUMIF」を選び「OK」ボタンをクリックします。
新たに表示された「関数の引数」の画面内にある「範囲」の欄で、検索の条件としたいデータの入力されている範囲(G5:G49)を指定します。
更に「検索条件」の欄で条件を指定します。
(今回の例では、「担当者:松岡修三の売上金額の合計」を求めたいため、条件は「松岡修三」と入力するか、もしくは「松岡修三というデータが入力されているセル番地」のいずれかを指定します)
そして、「合計範囲」の欄で、合計したい数値データの入力されているセル範囲(例ではH5:H49)を指定します。
以上が設定できましたら「OK」ボタンをクリックします。正しく数式を作れていたら、結果が表示されるはずです。
この場合だと、「範囲」と「合計範囲」をF4を押し「$マーク」の絶対参照をつけてください!
SUMIF関数を直接入力する場合
関数による結果を表示したいセル(例ではK5)を選択し、以下の数式をキーボードを使って入力します。
=SUMIF(条件としたいデータの入力されている範囲,条件式,合計する数値範囲)
今回の例の表ではこのようになります。
=SUMIF(G5:G49,J5,H5:H49)
数式が入力できたら「Enter」キーで確定します。すると、データの数を示す値が表示されます。
複数にコピーする場合は絶対参照になるので、
=SUMIF($G$5:$G$49,J5,$H$5:$H$49)
になります。
できれば、絶対参照で求めるのではなく「名前付き定義」を使うようにしましょう。
[kanren postid=”2036″]SUMIF関数の使い方を動画で理解する
[box class=”box26″ title=”SUMIF関数の数式”]=SUMIF(範囲,検索条件,[合計範囲])[/box]SUMIF関数は、指定した合計を求めることができます。
1、合計金額を表示したいセルに「=SUMIF(」と入力します。
今回は「東京」の合計金額だけを表示したいので、東京の合計金額のセルに関数を入力しています。
2、SUMIF関数の考え方は「全体から東京を抜き出して、最後に合計したいところを選択する」という考え方です。
なので、「範囲」で選択する部分は「開催場所の全体」を選択してあげましょう。(開催場所の中から東京を抜き出してあげるから範囲は開催場所という感じです)
3、「検索条件」は「東京」を選択してあげましょう。なぜなら、開催場所全体から「東京」の合計金額を知りたいからです。
なので、「範囲」は開催場所全体で、開催場所の中から検索条件で「東京」を抜き出したいという事になります。
4、最後の「合計範囲」は「合計金額」の全体を指定してあげます。合計範囲で金額を指定しないとどこの合計を求めたいのかがわからないからですね。
開催場所と同じく上から下までの全部を選択しましょう。
5、確定すると、東京の売り上げの合計が計算できます。
6、オートフィルをしてあげれば、各開催場所の合計売り上げが一瞬で出せるようになります。
7、ただし、先ほどの状態でオートフィルをしてしまうと左側の「開催場所」と「合計金額」がズレてしまうため、絶対参照を使うようにしましょう。
8、SUMIF関数で解いた一番上の東京に絶対参照を指定していきます。指定する箇所は「開催場所」と「合計金額」です。
9、そうすると、先ほどズレていた「大阪」の部分を確認してみると、しっかりと計算できているのが分かります。
【不等号】SUMIF関数で以上、以下の合計調べる場合
SUMIF関数では、指定した数以上や以下の合計を計算することもできます。
今回の例では「人数が20人以上の合計金額」をSUMIF関数で解いていきます。
1、人数が20人以上を調べたいので、「範囲」は「人数の列全体」が範囲になります。
2、検索条件は「20人以上」を指定してあげないといけません。先ほどのように20人以上と書かれているセルがないため不等号を使用して手入力してあげましょう。
20人以上を表す不等号は「”>=20″」です。以下を表したい時は、不等号の向きが逆向きになります。
3、最後に合計金額を求めるたいので、合計範囲には「合計金額全体」を指定してあげましょう。
そうすると、20人以上の合計金額が求められるようになりました。
SUMIF関数では、不等号を利用して「〜以上」や「〜以下」などの合計を計算できます。
SUMIF関数は難しいが覚える価値が大きい
SUMIF関数は最初試してみると、すごく難しく感じます。
「何を範囲にすればいいんだっけ?」「どこが検索条件なんだろう・・・。」と思って、結局あきらめてしまう人も多いです。
もし、SUMIF関数が難しいなと感じたら、COUNTIF関数を覚えてみることをオススメします。
なぜなら、SUMIF関数の途中までの数式はCOUNTIF関数と全く同じだからです。
COUNTIF関数が解けるようになると、SUMIF関数も解けます。SUMIF関数が解けるようになったら同じように解ける「AVERAGEIF関数」にも挑戦してみてください。
まとめ
このように、SUMIF関数を利用することで、条件を満たすデータの合計値を求めることができます。
エクセルファイルを見てみると、頑張って1つずつに分けてSUM関数で求めている人が多いですが、SUMIF関数を使えば一発でできます。
このように、1つだけでなく複数の条件を指定して、条件を満たすデータの合計値を求めることのできるSUMIFS関数がありますので、絶対に管理が楽になるので使用して見てください。