ExcelのIF関数の使い方を覚えると、条件を指定して処理を行うことができます。
IF関数を使えば、
- 男性か女性の性別を分けて出すことができる
- 金額が指定した金額以上か以下かどうかを出すことができる
こんなときにIF関数を使えないと1つずつあっているかどうかを確かめていくしかないですよね。
そして、IF関数はExcelを使っていく上で絶対に覚えるべき関数の1つです。
なぜかというと、IF関数は他の関数と組み合わせ使うことも多いです。
なので、この記事ではIF関数の簡単な使い方から、最後にIF関数を他の関数と組み合わせて使う方法も紹介します。
IF関数とは
IF関数は「条件を指定して合っている時と間違っている時の処理を指定できる」関数です。
例えばIF関数を使えば、性別が男性だった場合は「○」女性だった場合は「×」というような条件を指定することができます。
また、商品の合計金額が10000円以上だったら「○」10000円以下だったら「×」のようなことができます。
さらに関数を組み合わせることにより「条件を満たしていたら関数を行う」ということが可能です。(この方法については少し難しいですが最後に解説しています)
IF関数の使い方
IF関数の主な使い方は2つあります。
どちらの使い方でも解くことはできますが、IF関数に関しては別の関数を組み合わせることが多いので、1つ目のやり方で覚えるようにしましょう。
セルに直接入力して計算する
IF関数を入力するときだけでなく、別の関数を入力するときも「セルに直接入力」することをオススメします。
そうすることによって、後から編集するときにどこを直せば良いか理解しやすいためです。
=IF(論理式,論理式が合っていた時の処理,論理式が間違っていた時の処理)
例:=IF(A1=”男性”,”○”,”×”)
例の意味:もしA1が男性だった場合、○を表示する、間違っていた場合×を表示する
IF関数の使い方を見ると少し難しいように見えますが、1つずつ理解できれば難しい関数ではありません。
解き終わったらエンターキーを押して確定し、他のセルにオートフィルでコピーしてあげましょう。
これで商品名が炊飯器だった時「〇」が表示され、違っていた場合は「×」が表示されるようになりました。
このように商品名を指定してあげることにより解くことができるのですが、指定してあげる「炊飯器」がどこかに書いてある場合はそこを指定してあげても解く事が出来ます。
もしセルを指定する場合は、絶対参照を使わないとオートフィルを使ったときに動いてしまうので、必ず絶対参照($マーク(F4))を忘れないようにしましょう。
絶対参照がよく分からない方は、Excelを使ってく上で必須スキルですので「Excelの相対参照と絶対参照の使い方」を必ず読んで理解してください。
まず最初に、何が成り立った時の話をしているのかを最初に必ず指定しましょう。
関数の挿入からIF関数を使う
IF関数も他の関数と同様に、関数の挿入から簡単に入力する事が出来ます。
IF関数は、論理式を入れたり、ダブルクォーテーションを使ったりするので間違いが起こりやすいです。
その場合は、関数の挿入から解くことによって間違えずに解きやすくなります。
まず「数式」タブの中にある「関数の挿入」をクリックします。
その後、関数の挿入のウィンドウが開いたら、「関数の分類」を「論理」に変更し「IF」をクリックしてOKを押しましょう。
そうすると、IF関数のウィンドウが開かれます。
- 論理式には「D4=炊飯器」
- 真の場合には「〇」
- 偽の場合には「×」
こうすることにより簡単に解く事が出来ます。
ダブルクォーテーションやカンマなどを入力することがないので、関数の挿入を使う事によりミスをかなり減らす事が出来ます。
ただし、関数の挿入を使うと他の関数と組み合わせたりするこ時や、修正する能力が身につきにくいのであまりオススメしません。
特にIF関数は「VLOOKUP関数」を組み合わせることが多いので、直接入力に慣れていたほうが絶対に良いです。
IF関数の使い方を動画で理解する
[box class=”box26″ title=”IF関数の数式”]=IF(論理式,[値が真の場合],[値が偽の場合])[/box]IF関数は「条件式を入力してから、あっていた時の処理、違った時の処理」をそれぞれ入力していきます。
1、今回は合計金額が「50000以上」の場合は「達成」、違っていた場合は「未達成」と表示できるようにしていきます。
まず関数で表示させたい場所に「=IF(」と入力しましょう。
2、「合計金額が50000以上」かを調べたいので、隣のセルの「75000」を指定します。この「75000」が「50000」以上かどうかを確かめていくことになります。
3、以上かどうかを調べるには不等号を使います。以上を表す不等号は「>=50000」です。
そうすると、「E4が50000以上」かどうかを判断することができます。この条件が合っていた時と、違っていた時の処理を入力していきましょう。
4、まずは合っていた時の処理を入力していきます。今回は合っていた時は「達成」と表示したいので「”達成”」と入力します。(ダブルクォーテーションが入っているので注意してください。)
5、次は偽の場合です。偽の場合は違っていた時の処理になるので「”未達成”」と入力します。
6、IF関数を使えば、合計金額が50000以上だった場合「達成」違っていたら「未達成」と表示されます。
7、オートフィルをすることによって、全体に反映させることができます。
オートフィルの中身をこんな感じです。この場合だと「24000は50000以下」なので未達成が表示されています。
IF関数で条件が同じだった時のみ表示させる
IF関数では以上や以下だけではなく、同じだった場合もよく使うことになります。同じだった場合を表す時は不等号の「=(イコール)」を入力します。
今回は、値が真の場合の処理は「本部」にします。
値が偽の場合は、何も表示されないように設定がしたいので空白にします。空白を表示させる場合は「””」です。(ダブルクォーテーションを2つです)
そうすると、人数が20人の所だけ「本部」それ以外のところは何も表示されないようになります。
今回のように何も表示されないようにする場合は「””」を使います。
偽の場合に何も表示させないことはよくあるので、IF関数を覚えるなら絶対に覚えておきましょう。
IF関数をVLOOKUP関数と組み合わせる(#DIVエラーを無くす)
IF関数は別の関数と組み合わせることが非常に多い関数です。
なぜなら、まだ入力していない場所に関数が入っていると「#DIVエラー」が出る可能性が大きいからです。
その中でも一番よく使われる関数が「IF関数+VLOOKUP関数」の組み合わせです。
VLOOKUP関数の使い方は解説が長くなってしまいますので「VLOOKUP関数の使い方」を読んでください。
VLOOKUP関数の使い方には、エラーが出てしまう時の原因やIF関数を使ってどうやって組み合わせるかについて詳しく書いています。
またVLOOKUPだけでなく、単純にかけ算などにIF関数を組み合わせることもよくありますので、IF関数はかなり使う状況が多い関数です。
まとめ
IF関数は「そのセルがそれだったら何をする、違ったら何をする」という条件を使いたいときに使う関数です。
今回ので例では完全に一致した場合の「=」をしようしましたが、不等号「<」なども使う事が出来ます
不等号を使う事により、「IF(D4<1000,”〇”,”×”)」という感じに指定してあげると、1000円より小さい場合は「〇」という条件を付ける事が出来ます。
そして、普段他の関数と組み合わせる時の関数として、一番よく使う関数です。
例えば、合計を求める「かけ算」とか「VLOOKUP関数」によく使います。
理由としては、他の関数を単体で使用すると「#DIVエラー」がよく起こってしまうため、IF関数を組み合わせることによって無くすことができます。