エクセルのCOUNTIF関数の使い方【複数条件】

Excelに備わっているCOUNT関数やCOUNTA関数を利用すると、特定の範囲内のデータの個数を数えることができます。

COUNTIF関数を使うと、その特定の範囲内に何がいくつかあるかを簡単に出すことができます。
COUNTIFの使い方は初心者だと難しく感じやすいですが、1つずつ理解していけば難しくはありません。

まずは、COUNTIFがどんな時に使って、どうやって使えば良いのかを知っておきましょう。

例えば、下の図を見てください。

とあるスポーツ用品店の売上を管理するための表ですが、「この表の中で各担当者が表全体で何件売上をあげているか?」を求める場合などです。

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このように、「ある条件に当てはまるデータの個数を数えたい」場合に、COUNTIF関数を利用します。

COUNTIF関数はめちゃくちゃ使いますので、絶対に覚えておきましょう。

COUNTIF関数の使い方

関数による結果を表示したいセル(例ではK5)を選択し、「数式」タブ内の「関数の挿入」ボタンをクリックします。

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表示された「関数の挿入」画面内の「関数の分類」を「統計」に変更します。

その後、関数名の一覧から「COUNTIF」を選び「OK」ボタンをクリックします。

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新たに表示された「関数の引数」の画面内にある「範囲」の欄で、データの数を数えたいセル範囲(例ではG5:G49)を指定します。

更に「検索条件」の欄で条件を指定します。(今回の例では、「担当者:松岡修三の売上データの個数」を求めたいため、条件は「松岡修三」と入力するか、もしくは「松岡修三というデータが入力されているセル番地」のいずれかを指定します)

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以上が設定できましたら「OK」ボタンをクリックします。

正しく数式を作れていたら、結果が表示されるはずです。

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COUNTIF関数を直接数式で入力する場合

関数による結果を表示したいセル(例ではK5)を選択し、以下の数式をキーボードを使って入力します。

=COUNTIF(データの数を数えたいセル範囲,条件式)

今回の例の表ではこのようになります。
=COUNTIF(G5:G49,J5)

数式が入力できたら「Enter」キーで確定します。すると、データの数を示す値が表示されます。

COUNTIF関数の使い方を動画で理解する

[box class=”box26″ title=”COUNTIF関数の数式”]=COUNTIF(範囲,検索範囲)[/box]

COUNTIF関数は、全体の中から1つのものが何個あるかを探してくれる関数です。

1、探したい商品名の個数を表示したい場所に「=COUNTIF(」と入力します。

今回の例では「残り商品にいちごが何個あるか」を調べていきます。

2、「残り商品にいちごが何個あるか」を知りたいので、「範囲」の部分に該当するのは「残り商品全部」になります。(残り商品全体から個数を探したいので)

3、検索条件に当たる部分に関しては、「いちご」が何個あるかを調べたいので「いちご」が検索条件になります。

「いちご」を探したいからといって、検索条件に「いちご」と入力してはいけません。今回のケースではどちらでも答えは変わらないので解くことはできますが、このあと紹介している方法だと困ることになります。

4、そうすると「残り商品の中(範囲)から、いちご(検索条件)が4つある」というのが分かりました。

検索条件を入れないといけないので難しく考えがちですが、考え方さえしっかりしていれば間違えにくくなります。

COUNTIF関数で別の種類を調べたい場合

COUNTIF関数で「いちご」以外にも、別の商品名の個数を調べたくなる時があります。

その場合は、商品名の部分を書き換えたあげれば自動的に関数が計算されるので大丈夫です。

理由としては、「検索条件」に設定した部分が「いちご」ではなく「E2」を選択しているので、E2の文字が変更されればそのままE2の内容が適用されるということですね。

COUNTIF関数でオートフィルを使う場合【複数の商品】

COUNTIF関数で複数の商品を解きたい場合はオートフィルを使うことになります。

ただし、下記の画像のような場合は単純にオートフィルを使っただけでは解くことができないので原因と一緒に解説していきます。

1、先ほどと同じように、個数を調べたいところに「=COUNTIF(」と入力します。

2、範囲は「残り商品全体」を指定してあげましょう。

3、検索条件は「いちご」を選択します。

4、先ほどと同じように「いちご」の個数が表示されました。

5、それでは、オートフィルを使って全体に適用してみましょう。一見答えがあってるようにも思えますが、関数の中身をチェックしていきます。

オートフィルが分からない場合は「オートフィルの使い方をプロが徹底解説」という記事を読むと早いです。

6、オートフィルした箇所の関数の中身を調べてみると、「残り商品」がずれているのが分かります。なぜなら、オートフィルをすると1つずつズレてしまうからです。

これを解決するには「絶対参照」を使う必要があります。

絶対参照が何かわからない場合は「絶対参照の使い方【セルがズレる理由】」を読んでください。

7、オートフィルでズレないようにするためには一番上の商品の個数に「絶対参照」を適用する必要があります。

青色の「残り商品」にキーボードの「F4」を押して絶対参照を適用します。(絶対参照を適用すると$マークが付きます)

必ず一番上の関数を修正しましょう!ここで途中にある「メロン」を修正しても意味がありません!結構間違える人が多いので注意してください。

8、一番上に当たる部分を修正してオートフィルをすれば、このように先ほどの「メロン」の部分を確認してもズレていないのが分かりますね。

COUNTIF関数で0と表示される場合

COUNTIF関数でよくあるミスとしては、計算した場所の個数が「0」と表示されてしまうケースです。

下記の画像のように「残り商品」から「商品名」をCOUNTIFで解いてみると、「0」と表示されてしまいます。

理由としては、「残り商品の中にいちごは存在しない」からです。今回は「残り商品がアルファベット」で記載されていて、「商品名」が「日本語」で入力されているからです。

つまり、「残り商品の中に同じ文字は存在しないですよ」ということで、個数が「0」と表示されてしまうわけなんですね。

なので、今回のケースでは検索条件を「商品コード」にする必要があります。

COUNTIF関数は、あくまでも「範囲の中に同じ文字はいくつあるか」を探すので「残り商品の中にあるSTRはいくつあるか」というのが今回のケースです。

このようにCOUNTIF関数で検索結果が0に表示されてしまう場合は、検索条件で指定しているのが本当に範囲の中にあるのかをチェックしましょう。

まとめ

このように、COUNTIF関数を利用することで、条件を満たすデータの個数を数えることができます。

そして更に、1つだけでなく複数の条件を指定して、条件を満たすデータの個数を数えることのできるCOUNTIFS関数もあります。

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基本的には、COUNTIF関数だけで殆ど大丈夫だと思いますが、1つの条件だけで足りない場合は是非覚えてみてください。