CONCATENATE関数(CONCAT関数)の使い方

  • 2018年6月15日
  • 2020年11月5日
  • Excel

CONCATENATE関数は「文字と文字をくっつける関数」です。

文字の中に関数を使いたいな?って思ったことはありませんか?
そんな時に使えるのが、このCONCATENATE関数です!

CONCATENATE関数はExcel2013までの呼び方で、Excel2016以降では「CONCAT関数」と呼びます。
読み方は「CONCATENATE=コンキャットネート」で「CONCAT=コンキャット」です。

どちらでも使えるので、CONCATENATE関数で紹介しています。

実はこのCONCATENATE関数は使い方が分かるとめちゃくちゃ便利な関数なんです!

この記事では、CONCATENATE(CONCAT)関数の使い方ついて分かりやすく紹介します!

ExcelではCONCATENATE関数の代わりに「&」でも文字をくっつける事ができます。

CONCATENATE(CONCAT)関数はなぜ使うのか

CONCATENATE関数では、文字と文字を組み合わせる(結合)することができます。

文字を組み合わせるとどういう事が出来るかというと、関数で解いてあるところを指定することによって、文章に関数を混ぜる事ができます。

ただ、CONCATENATE関数ってなんで使うの?って思っている人が結構多いんですよね。
なので使い方を覚える前に、まずは「CONCATENATE関数はなぜ使う必要があるのか」について紹介します。

例えば、合計をSUM関数で解いた後に「合計は300点です」と入力するとします。
下記の画像のように入力することは普通にありますよね。

ですが、普通に入力をしてしまった場合は、SUM関数で解いた値が変わる度に毎回入力し直さなければいけません。

なぜなら、数字が変わってしまったら勝手に変更されることはないからです。

ですが、CONCATENATE関数を使ってSUM関数の値をそのまま表示させたらどうでしょうか?

このように表示されて、普通に入力した時と同じです。

ですが、誰かの得点が変更された時に効果を発揮します。

このように点数が変わったら、CONCATENATE関数を使っている方は合計が変わってくれます。

CONCATENATE関数では先ほどの「300」の値の部分をSUM関数で解いているので、SUM関数の値が変われば自然とCONCATENATE関数の数字の部分が変わってくれます。

このように、関数で解いている場所をCONCATENATE関数で設定してあげることにより、その関数の答えを文字にくっつける(結合する)ことができます。

これがCONCATENATE関数のすごいところです!

CONCATENATE関数の使い方

CONCATENATE関数の使い方はシンプルです。

数式=CONCATENATE(文字列1,文字列2)
=CONCAT(文字列1,文字列2)

このようにCONCATENATEを入力したら、あとは文字列を「,(カンマ)」でくっつけていくだけです。

では実際にやってみましょう。

CONCATENATE関数の使い方<初級編>

まずはセルだけをくっつける方法を紹介します。

「=CONCATENATE」と入力しセルを選択します。
(複数くっつけたい場合は「,(カンマ)」で区切ります。

Enterで確定をすると、

このように、選択したセルがそのまま表示されます。

先ほど指定したセルの文字が変更されれば、自然とCONCATENATE関数で指定した場所も変わるのがわかります。

CONCATENATE関数の使い方<中級編>

次は文字をくっつける方法をやっていきます。

文字をくっつけたい場合は、「”文字列”」このように「ダブルクォーテーション」で文字を挟みます。
(ダブルクォーテーションは「Shift+2」で出すことができます)

先ほどのセルを入力した最後に「”点です”」とくっつけます。

このように「点です」がくっついたのがわかります。

文字もくっつけることができれば、文章として自然な形で使えるようになるので一気に便利になります。

CONCATENATE関数の使い方<上級編>

先ほどとほとんど変わりませんが、先頭にも文字をくっつけてみましょう。

このように先頭にも文字がくっつけることができます。

CONCATENATE関数はどこにでも文字をくっつけることができるので、使い方次第でかなり幅が広がります。

また、文字が変更しそうな時には「セル」を選択してあげると、セルを変更した時に一緒に変更してくれます。

CONCATENATE関数を動画で理解する

[box class=”box26″ title=”CONCATENATE関数の数式”]=CONCATENATE(文字列1,[文字列2],[文字列3],….[/box]

CONCATENATE関数は、文章だと分かりにくいので動画で覚えると簡単に覚えられます。

1、現在左下にある「国語の最高点は60点です」と書かれている部分があります。この部分は手入力をしているので、国語の最高点が変更されても自動的に変わることはありません。

なので、CONCATENATE関数を使用して、最高点が変更されたら自動的に変更されるようにします。

2、まずCONCATENATE関数を入力していきます。表示したいセルに「=CONCATENATE(」と入力します。

3、今回は「国語最高点60」と表示させていきたいので、セルから必要な文字列を引っ張ってくる必要があります。

なので、今回は「国語」が入力されている「B5」を選択します。

4、次は「国語最高点」と繋げたいので、「最高点のセル」を選択します。

5、国語の最高点の点数が知りたいので、「60」のセルを選択します。

6、そうすると、先ほど選択した「国語最高点60」と表示されました。

7、国語の鈴木一郎の部分を10点から80点に変更すると、CONCANTENATE関数でセルを取得していた場所は自動的に変更されているのが分かります。ですが、手入力していた場所は60点のままになっています。

鈴木さんの点数を変更すると最高点が変更される理由は、最高点はMAX関数で表示されるようになっているからです。

8、試しに100点にも変更してみましょう。CONCANTENATE関数の方だけ変更されているのが分かります。

CONCATENATE関数で文字列を結合させたい時

CONCANTENATE関数はセルだけではなく、手入力も入力することができます。

文字を結合させたい時は、表示させたい場所に「”文字列”」と入力してあげると好きな文字を入力することができます。

文字を入力する時は「ダブルクォーテーション(Shift + 2)」で挟みます。また、「,”文字列”,」となるのでカンマを入れ忘れないように注意しましょう。

そうすると、文字列はそのまま表示されるので、数字が変わった場合はセルを取得しているところのみ変わります。

「80」の部分だけが変更になるので、他の文字列はそのまま表示されます。

CONCANTENATE関数は、文字列とセルを組み合わせて使うことによって修正がいらなくなるのですごく便利です。

今まで入力をしていて、いちいち変えていた場合はCONCATENATE関数を使って試してください。

CONCAT関数とCONCATENATE関数は同じ

CONCAT関数とCONCATENATE関数という2つの関数がありますが、同じ関数です。

なぜ2つ存在するのかというと、Excel2016からはCONCATENATE関数がCONCAT関数に変更されました。

全く同じかというとそうではなく、CONCATENATE関数はセルを1つずつ選択する必要がありましたが、CONCAT関数はセル範囲で選択することも可能です。

セル範囲で選択することはあまり使うことはないですが・・・。関数の文字数が少なくなったので使いやすいですね。

CONCATENATE関数と&は同じ

記号の「&」でも同じことができます。

「&」を使う場合は「=A1&A2」のように使用すれば問題ありません。

違いとしては、CONCATENATEは「,(カンマ)」で結合するのに対し、&の場合は「&」で結合します。

そのほかは同じように使えるので、どっちを使った方が良いとかはありません。

まとめ

CONCATENATE関数は使い方を覚えるとすごく便利です。

今まで文字で入力していたところを、CONCATENATE関数に変えるだけで作業効率が一気に変わります。

また直接入力では、1回1回変更しないといけないので、ミスも出やすいです。

そんな時に使えるので、このCONCATENATE関数なので使える時には積極的に使っていくことをオススメします。