ROUNDDOWN関数の使い方を覚えれば少数点を切り捨てできる

  • 2016年12月5日
  • 2020年11月5日
  • Excel

Excelを使っている時に、SUM関数で出しているのになんか計算が違う?という事ありますよね。

どこが間違っているんだ!って思って探していても、特に間違いは見つからず・・・・。

こんな時は、小数点が計算されていて数字がずれている可能性が多いです。

例えば、「3.3+3.3+3.3=10.1」で合計は「10」と表示されます。
ですが、Excelでの表示上は「3+3+3=10」という様に表示されてしまいます。

これは数字の部分の小数点が隠れて見えない状態になっているからです。
このような状態はよく見ます。

これを解決する方法が「ROUNDDOWN関数」ですので、絶対に覚えて使うようにしましょう。

小数点で悩まされていたのが一発で解決します!

ROUND関数の使い方を動画で見る

ROUND関数の使い方と、どのような時に使うべきなのかについて動画で解説しています。

動画で使用しているエクセルファイルは、無料でダウンロードして練習できます。

ROUNDDOWN練習用ファイル

端数はなぜ計算されてしまうのか?

最初に二度繰り返さないために、なぜこのような状態になってしまうかを理解しておきましょう。

Excelは、小数点以下を含む値がセルに入力された場合、全ての小数点以下の桁を表示せず、値を四捨五入して表示します。

例えば、「=10/3」を計算してみるとわかりやすいと思います。

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そのため、少数点以下の情報を含むセルをSUM関数などで合計すると、一見合計結果が謝って見えてしまうことがあります。

例えば下の図は、ある酒屋の売上を管理するための表ですが、C列の消費税の項目に注目してください。

本来なら「16+15+27+82=140」であるはずなのに、SUM関数による合計値は「139」になっています。

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このような状況を防ぐためには、「四捨五入」や「切り上げ」、「切捨て」を行って小数点以下の情報を取り除こくとで、表示されている値と実際にセルに含まれている値を一致させます。

このような処理のことを「端数処理」と呼びます。

そして、この端数が出たまま見た目が変わってしまっているのは「表示形式」が変更されてしまってるのが原因です。

例として下の図の「10÷3」の値を切捨て、結果を「切捨て」の欄に表示してみましょう。

ROUDDOWN関数の使い方

まず、関数によって結果を表示させたいセル(例ではD2)をアクティブにします。

そして「数式」タブ内の「関数の挿入」ボタンをクリックします。

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表示された「関数の挿入」画面内の「関数の分類」を「数学/三角」に変更します。

その後、関数名の一覧から「ROUNDDOWN」を選び「OK」ボタンをクリックします。

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新たに表示された「関数の引数」の画面内にある「数値」の欄で、切捨ての対象となる数値を含むセル(例ではA2)を指定します。

更に「桁数」の欄で切り捨てを行う桁を指定します。

指定の方法は、「四捨五入の結果、小数点以下を何桁表示したいか?」を考えます。

小数点以下は表示しないのであれば「0桁」となり、「桁数」の欄は「0」を入力します。

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以上が設定できましたら「OK」ボタンをクリックします。

正しく数式を作れていたら、結果が表示されるはずです。

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ROUNDDOWN関数を直接入力する使い方

[box class=”box30″ title=”ROUNDDOWN関数の数式”]=ROUNDDOWN(数値,桁数)[/box]

1、ROUNDDOWN関数を使うには、小数点がないと使えないので小数点の計算を行うためにAVERAGE関数で解いていきます。

2、AVERAGE関数で解くとこのように小数点が出る場合があるので、今回はROUNDDOWN関数で切り捨てをしていきます。

3、ROUNDDOWN関数で最初に使用する数値は「小数点が記載されている場所」です。なので、AVERAGE関数で解いた平均売上を指定してあげましょう。

4、次は桁数ですが、小数点第何位で切り捨てをしたいかを指定してあげます。今回は、小数点を全部切り捨てるために「0」を入力します。

5、このように、小数点が全部切り捨てられたのが分かります。ただ、この状態だと小数点以下が全部「0000」と表示されてしまっているので、小数点を消す方法を紹介します。

6、小数点を消すには「ホームタブ」にある「←000」というマークをクリックすると小数点を少なくすることができます。

1回押すとごとに小数点が1つずつ消えていきます。

7、試しに、先ほど「0」で小数点以下を消しましたが、小数点第2位までに設定してみましょう。その場合は桁数を「2」に設定します。

8、先ほど桁数を「2」に設定したので、小数点第2位未満が全て切り捨てられました。

これがROUNDDOWN関数を使用して切り捨てを行う方法です。

ROUNDDOWN関数を組み合わせて使う方法

ROUNDDOWN関数は組み合わせて使うことによって、1つのセルで一気に解くことができます。

先ほどのAVERAGE関数の部分をROUNDDOWN関数の中に入れてあげることによって、一気に解くことができます。

このように関数を組み合わせて一緒に解く方法を「ネスト」と呼ぶのですが、ネストは覚えるのが難しいです。

少しでも難しいなと感じたら、記事の最初の方に動画があるので動画で勉強しましょう!

まとめ

このように、「ROUNDDOWN」関数を使用することで、値を切り捨てることができます。

お金に関数計算など、小数点以下が存在しない計算を行うときにはとても役に立つ関数です。

そして、Excelは表計算ソフトですので、殆どが何かを計算するときに使います。
質問の中でも、よくあるのがこの端数が問題になっていて金額が合わないという状況です。

ですので、小数点が発生する可能性があるところは、ROUDDOWN関数で切り捨てをして金額が合うようにしておきましょう。

ROUNDDOWNは切り捨ての関数でしたが、切り上げの関数は「ROUNDUP関数」と四捨五入する関数で「ROUND関数」があります。

使い方は同じなので、一緒に覚えておくと便利です。