Wordで作成された文書を開いたときに、文字が重なって見えなくなった。ということはないでしょうか。
文字の大きさを変えても解決できず、途方に暮れているということはないでしょうか。
「なんでこの部分だけ文字が重なってしまうんだ・・・・」なんてずっと悩んでしまいますよね。
この現象は古いバージョンのWordで作成された文書を新しいバージョンのWordで開こうとしたときや、その逆を実行しようとしたときに稀に発生する現象です。
バージョンの異なるWordで作成されたファイルを開こうとすると、どうしても「変換」をしなくてはなりません。
この変換作業はパソコンが実行してくれるのですが、その時点でどうしても変換ができない書式などがあった場合、ズレが生じます。
そのズレのひとつが「文字の重なり」として現れる場合があります。
今回はこの文字の重なりを修正する方法をご紹介いたします。
文字が重なってしまう場合の対処法
文字の重なりは、2パターン発生する可能性がありますのでそれぞれの対処方法をご紹介いたします。
横文字同士が重なってしまう場合
横同士の文字と文字が重なってしまっている状況のものです。
① 重なってしまっている範囲を選択します。
② 上部タブ「ホーム」の「フォント」欄中の↘をクリックする。
③ 出現した「フォント」画面中、【文字間隔】の部分を【標準】へ変更します。
④ 他に【位置】の項目が「標準」になっていなければ、これを変更しておきます。
⑤ 設定変更後、【OK】をクリック。
⑥ 横方向の文字の重なりが解消されました。
縦方向の文字の重なってしまう場合
縦の文字同士が重なってしまっている状況のものです。
① 重なってしまっている文章の範囲を選択します。
② 上部タブ「ホーム」の「段落」欄中の「↕▼」をクリックする。
これは、行と段落の間隔を調整するボタンです。
③ 出現した「数字」の中から、【1.0】を選択します。
④ 縦方向の文字の重なりが解消されました。
まとめ
文字の重なりは、バージョンの違いや、行、文字同士の間隔が何等かの影響によって狭くなってしまうことによって発生する現象です。
取引先や知り合いから送られてきたWordファイルの表示が、なんか文字が重なっておかしい!と思ったら、Wordが壊れた!!と慌てず、まずはそれぞれの設定値をゆっくり落ち着いて確認してみましょう。
また、文字の間隔はWordを使っていても文字間隔を調整できたり等、便利な機能でもあるのでこの機会に機能も覚えてスキルを身に着けておきましょう!