Excelで作成した表を、また別のシートやファイルにコピーして再利用することがあります。
とても簡単に同じ表をコピーできるため便利なのですが、その表の中に「日付」が含まれていた場合、元の日付ではなく「おかしな数値」としてコピーされることがあります。
こうなると、日付が数字になって直せないんですよね。
今回は、この原因と対処方法を紹介します。
日付が数字になってしまった原因と対処法を動画で見る
この記事で紹介している内容を動画で解説しています。
日付はシリアル値で管理している
Excelは、日付を「シリアル値」と呼ばれる情報で管理しています。
シリアル値というのは「特定の日付が1900年1月1日から数えて何日目か?」を表す数値です。
例えば「1900年1月1日」のシリアルコードは「1」で、「1900年1月2日」のシリアル値は「2」です。
なので、2016年になると「53213」というような膨大な数字になってしまうのです。
Excelに日付を入力した場合、画面上には「○月○日」のように表示されていても、実際にセルに記憶されている情報はシリアル値です。
そしてこのシリアルコードの表示形式を日付の形式に変えてExcelは画面に表示する仕組みになっています。
分かりにくいですが、実は「数字」が入力されていて、表示形式というので見た目だけを日付に見えるようにしているんです。
何かの原因でこの「日付」の表示形式が失われてしまうと、シリアル値のまま画面に表示されてしまいます。
なぜ日付ではなく数字が表示されてしまうのか
では、「日付」の表示形式が失われてしまう原因は何でしょうか?
実はいくつかありますが、よくあるのが「値貼り付け」を利用した場合です。
値貼り付けは、コピーした情報の「値のみ」を貼り付ける操作です。
コピー元に書式が適用されていた場合、書式は適用されません。
また、コピー元に数式が入力されていた場合、数式自体ではなく計算結果の値だけが貼り付けられます。
そして、日付データを対象にこの操作を行うと、シリアル値として貼り付けられてしまいます。
表示形式を日付に戻す
日付の表示形式が失われてシリアル値になったデータは、簡単に日付の形に戻すことができます。
操作方法は対象のセル(例ではB5:B14)をアクティブにし、「ホーム」タブの「表示形式」の▼をクリックし、一覧から「短い日付形式」もしくは「長い日付形式」をクリックします。
見た目の情報が抜けただけなので、表示形式を変更してあげるだけで簡単に元に戻ります。
まとめ
Excelは日付データをシリアル値と呼ばれる独特の形で管理しています。
何かの拍子にこのシリアル値のまま画面に表示された場合は、あわてず表示形式を日付に戻すことで対処しましょう。
シリアル値は関数を使うときは必ず覚えるべきですが、あまりエクセルを使わないのであればそこまで重要ではありません。
なので、日付が数字になって直せないときは、表示形式から変更してあげるようにしましょう。