2020年マイクロソフト認定トレーナー(MCT)になるにはどうすればなれるのか?

  • 2015年8月20日
  • 2020年11月5日
  • Office

私はパソコン教室をしていて、色んな所でセミナーをやったり講座を開いたりしています。
その際によくマイクロソフトの認定トレーナーとして講座を開いたりもしてます。

その時に受講された方からの質問で、マイクロソフト認定トレーナーになりたいという方がいました。

受講された方はインターネットで検索したのですが、情報が古かったり、マイクロソフトのホームページみたけどよく分からないと言われたので、認定トレーナーになるのはどうすればなれるのかについて説明していきます。

マイクロソフト認定トレーナー(MCT)とは?

マイクロソフト認定トレーナーと言っても何をしているの?っと分からない方は思うと思います。
マイクロソフトのページから抜粋してみました。

マイクロソフト認定トレーナー (MCT) は Microsoft テクノロジの技術および指導における最上級のエキスパートです。 マイクロソフトのテクニカル トレーニング プロフェッショナル限定のグループに参加し、トレーニング認定とメンバーシップのメリットを活用しましょう。メリットには、公式のマイクロソフトのトレーニングと認定の製品のライブラリ全体へのアクセス、試験、書籍、およびマイクロソフト製品の大幅な割引、準備のためのリソース、メンバー専用のオンライン コミュニティへのアクセス、限定イベントやプログラムへの招待が含まれます。

マイクロソフト認定トレーナーについて – Microsoft公式ホームページ

っと、こんな感じでかかれてますが、正直読んでも難しくてよく分からないですよね。

簡単に言うと試験に合格してMicrosoftに認められれば、勉強のためにMicrosoftに関連するソフトや資格の受験、書籍などの割引がが受けられますよ。っという感じです。

ただし、無料でなれるわけがなくて「年会費」を払う必要があります。

Microsoft認定トレーナーの年会費は?

では、Microsoft認定トレーナーはいくら払うとなれるのでしょうか?


2014 年 11 月 10 日からの料金です(2015/8/18現在も同じです)

新規 = 55,010円
更新 = 44,200円

MCTは2016年10月に値上がりしました!

新規:101,315円
更新:81,052円

MCTの金額が約2倍になりました。


新規でなる場合と更新する場合では値段が異なります。
意外に結構高くない?って思われる方も多いんじゃないでしょうか?
パソコン講師として活動する場合は全然高くないです。

と思っていたけど、新規で10万近くなるなんて思わなかったです。

さすがに高いなって思いますが、私は絶対に必要なので毎年更新してます。

追記:MCTを持つことによりどれくらいのメリットがあるかしっかり見極めましょう。

私の場合は10万円どころか100万円以上の価値があるので取得してますが、年間で10万円以上の価値が感じられないのであれば更新する必要は正直ないと思います。

マイクロソフト認定トレーナー(MCT)にはどうやったらなれるの?

最初に年会費を説明してしまいましたが、どうやったら認定トレーナーになれるのでしょうか。

これはMicrosoftが認めている資格を取れば、認定トレーナーとして認めてもらえます。
ではマイクロソフトが認めている資格とはなんでしょう。

  • CompTIA CTT+
  • IAMCT Approved Technical Trainer (IAMCT ATT)
  • Microsoft Certified Trainer Instructional Skills Certification (MCT-ISC)
  • IPM (Institut für Personalberatung und Managemententwicklung)
  • New Horizons 社の指導スキル認定
  • Netcom Learning 社の指導スキル認定
  • Global Knowledge 社の指導スキル認定
  • Learning and Performance Institute 社のTrainer Performance Monitoring and Assessment (TPMA)
  • CEGOS グループ
  • 1 年以上の指導経験があることの証明

このどれかに当てはまる資格や証明書がないと認定トレーナーとしては認められません。
基本的にはインストラクターになるための資格なので、一般的な資格とはちょっと違ったりもします。
一番取りやすい資格としては一番上にある

「CompTIA CTT+」でしょう。

この資格はどういう資格かというと、インストラクターになるための知識や能力の試験になります。

この試験には2種類あり両方に合格すると資格認定が受けられます。

知識テスト(CBT):34,182円(消費税込)
実技テスト(PBT) :37,292円(消費税込)

各試験の詳細については、上記のリンク先をみていただければわかると思います。
実技テストでは、実際にバーチャル的に授業を行いその授業風景をビデオに撮りそれを送るという形になります。
そのため、簡単な試験と比べると難易度は比較的高めです。

1年以上の指導経験が証明に関しては、これで申請した人が知り合いに1人もいなかったためよくわからないです。

MCTTTTってどうなの?もしかしてなくなったの?

2014年の前半まではMCT TTT(Microsoft Certified Trainer Train The Trainer)というマイクロソフト認定トレーナーになるための専用授業というのが受けられました。
これを受講し合格することによってマイクロソフトの認定トレーナーになることができましたが、2014年後期からは廃止されています。
そのため受講することができません。(受講しても申請できません。)

MCT TTTの講座を今でも公開しているパソコン教室がありますが、更新してないだけで、講座をしていることはありませんので注意してください。

CompTIA CTT+か一年以上の経験があったら取れるの?

実はまだ資格が必要です。
MCTに必要な資格は先ほどの資格プラス下記のどれか1つあれば申請できます。

マイクロソフト認定資格

  • マイクロソフト認定ソリューション アソシエイト (MCSA)
  • マイクロソフト認定ソリューション エキスパート (MCSE)
  • マイクロソフト認定ソリューション デベロッパー (MCSD)
  • マイクロソフト認定ソリューション マスター (MCSM)
  • マイクロソフト認定マスター (MCM)
  • マイクロソフト認定アーキテクト (MCA)
  • マイクロソフト認定プロフェッショナル デベロッパー (MCPD)
  • マイクロソフト認定 IT プロフェッショナル (MCITP)

Microsoft Dynamics の資格

  • AX Dynamics Applications
  • AX Dynamics Developer
  • AX Dynamics Installation and Configuration
  • CRM Dynamics Applications
  • CRM Dynamics Technical
  • GP Dynamics
  • NAV Dynamics Applications
  • NAV Dynamics Technical
  • SL Dynamics

Microsoft Office 認定

  • マイクロソフト オフィス スペシャリスト (MOS) マスター: 2007、2010、および 2013
  • MOS Expert: Excel 2007、2010、および 2013
  • MOS Expert: Word 2007、2010、および 2013

この中だと「MOS Expert: Word 2007、2010、および 2013」が一番取得しやすいです。
このMOS Expertは全部の資格試験を合わせても資格試験の中では簡単な部類だと思います。

マイクロソフト認定トレーナー(MCT)のメリットは?

年会費も取られる、試験代も取られる。
じゃあMCTになるとなんのメリットあるの!?って思われる方もいると思います。

パソコン教室で働ける!!っかも?

パソコン教室で講師になれたり、パソコンインストラクターになれたりMCTがあるとある程度の基準になります。
まず、OA系(Word,Excel)は間違いなく使えるだろうとのが目安としてわかるため、採用する基準としては良いのではないでしょうか。

また、試験もビデオ講義形式のcompTIAに受からない限り取れない資格なので、講義も経験があるというのがわかります。

ただ、「かも?」にしているのは、パソコンインストラクターになるには知識ももちろん必要ですが、正直授業以外のことも超重要項目だったりするので資格があっても、ないよりマシかなくらいに思うと良いと思います。
なるとしたら資格なくても知識はないとダメですよ。

会社が派遣しやすくなる

ちょっと講師を1人使いたいというときに何の資格を持ってますか?っと会社側は聞かれます。

例えば学校で授業を行うときに、全8回コースの授業をしたいから1人講師を派遣して欲しいと依頼があっときに、呼ばれるのは知識がある人より資格がある人のケースが多いです。

これは呼ぶ方は、面接するわけでも知識がどれくらいあるかが全く分からないので、資格という安心がついた方が呼ばれます。
こういう風なお仕事をされてる方には良い資格だと思います。

MSDNサブスクリプションが使える

私としてはこれがすごくありがたいです。

ただし、このサブスクリプションの為に取るというのはもったないのでオススメしません。
あくまでも「特典」という立場で使えるという感じです。

1、まずMicrosoft Office 365 Enterprise Subscription が無料で使える。

これは、Officeがパソコン5台まで無料でインストールできます。
MacとWindows、タブレットの制限はありません。
全部で5台まで無料でインストールできます。

問い合わせた所、お試し版のため新規の方1年限定だそうです。
更新の方は有料に変わりますとの返信をいただきました。ですが、現在無料にするか検討中とのことです。(2015/8/18時点)

結果的に1年間は無料でそれ以降は有料になります(2018年追記)

2、Microsoft Azureが使える

Azureという便利ソフトが使えます。
これは何かと言うと色々ありすぎて説明すると長くなるので「そもそもWindows Azureってなに? – ASCⅡ」を読んでみてください。
簡単に言うと、「仮想マシン」だったり「SDK」だったり「Webサイト」だったりができたりしちゃうやつです。

3,OSやVitual Studio,Windows Serverなども無料で使える

OSに関してはXPから10まで何種類も使い放題です。
まあ、普通そんなに使わないですが。
いろんな種類のプロダクトキーをゲットできちゃいます。
先日インストールした「Windows10をインストール 」なんかもこの特典で入れてます。
ただ、更新しなかったら1年間ですが。

これ以外にも、書籍が安かったり(英語版)、試験代が免除になったり半額になったり、MCT限定イベントに呼んでもらったりなどなど特典は色々あります。

まとめ

マイクロソフト認定トレーナーは色々と特典があります。
それはインストラクターの資格が持てるというだけではないので、特典を色々と活かすといいでしょう。
なんのために資格が欲しいのかを考え取ると良いと思います。

例えば就職するためだけにこの資格が欲しいのであれば、あまりオススメしないです。
この資格を取ったからといって、何とかなるという資格でもないです。

それに資格を取るにも安くても10万円くらいはかかってしまう資格ですし。
パソコンインストラクターをされている方が、勉強のため取得するという面では良い資格だと思います。