楽天モバイルのメリット・デメリットを実際使った経験を公開

月々の携帯代金を節約したい方にとって、手っ取り早い方法の一つが格安スマホです。
大手3キャリアだとデータ定額プランも含めると毎月1万円くらいかかってしまいますからね。

しかしながら、格安スマホについて以下のような考えを持っていらっしゃる方が多いのも事実です。

  • 「格安スマホがオススメ」とよく言われるけど、格安スマホの会社がたくさんありすぎてどこが良いのかわからない
  • 格安スマホはインターネットがつながりにくそうで不安
  • 格安スマホに乗り換えてみたけど大失敗した苦い経験がある

そのような方に、楽天モバイルユーザーでもある僕が、自信をもって楽天モバイルのメリット・デメリットを紹介します。
なぜなら、楽天モバイルは節約をしたい方も、3大キャリアのようなスマホの使い方をしたい方も満足できる非常にバランスの取れた格安スマホだからです。

もちろん、一部ですが楽天モバイルも含めた格安スマホの利用には向かない方もいらっしゃるので、デメリットもきちんと紹介します。

[voice icon=”https://pasonyu.com/wp-content/uploads/2017/10/43f48fd7cf194d6fa7a1e3e218938fe7-150×150.png” name=”あきゆき” type=”l”]楽天モバイルにすることによって、毎月の支払いが2000円位になってます![/voice]

楽天モバイルとは

楽天モバイルとはインターネット大手の楽天が運営をしている格安スマホです。
「格安スマホ」に対して、ドコモ、au、ソフトバンクの3社のことを「大手3キャリア」といいますが、3キャリアに負けないほどの大企業ですね。

2014年10月よりサービスを開始していて、格安スマホの中でも非常に人気の高い事業者です。

格安SIMでは「Docomoユーザーはそのまま乗り換え可能」で「口座振替」が利用できるのが、楽天モバイルの最大の特徴です。

楽天モバイルの特徴は?

格安スマホの運営事業者は何と600社以上もあります。
一くくりに「格安スマホ」といいますが、運営会社によってその特徴はかなり異なります。

楽天モバイルの特徴を大まかに紹介すると以下のようになります。

  1. 格安スマホならではの格安な料金
  2. 格安スマホの中で最高レベルの通信速度
  3. 豊富な料金プランとオプションサービス

このあたりの特徴については、一つひとつ丁寧に紹介します。

楽天モバイルの5つのメリット

楽天モバイルのメリットはたくさんありますが、その中でも特にメリットが大きい5つ紹介します。

安いだけでなく選べる料金プラン

格安スマホを選ぶ最大の目的は「安さ」ですので格安スマホ各社はどこも基本料金が安く設定されています。しかし、プランの数が少ないことから利用方法によっては高くついてしまったり、利用する際に不都合が生じてしまったりするケースがあります。

rakutenモバイルは、基本料金が安いことに加えて用途によって料金プランを選択できるので、多くの方にとってメリットのある料金プランが用意されています。

基本となる料金プランは、「スーパー放題プラン」と「組み合わせプラン」です。

基本的に安く使用したいのであれば「組み合わせプラン」を利用することをオススメします!

スーパー放題プラン

スーパー放題プランは「5分のかけ放題」が付いているプランです。

プランS(2G)プランM(6G)プランL(14G)
料金1年目1,980円2,980円4,980円
2年目2,980円3,980円5,980円
通話料5分かけ放題
10円/30秒
5分かけ放題
10円/30秒
5分かけ放題
10円/30秒
※ 1年目の通話料が1,000円割引になるのは、楽天会員限定です(楽天会員にはインターネットから無料で申し込みできます)
※ 楽天会員のプラチナ会員は上記料金からさらに500円割引になります。
※契約プランのデータ容量を使い切っても最大1Mbpsの高速通信が保証されています(混雑時間帯は300Mbps)

組み合わせプラン

組み合わせプランはデータの使用料が自分で決められる通常プランです。

通話をあまりしなくて料金を安くしたいという方は、組み合わせプランがオススメです。

[voice icon=”https://pasonyu.com/wp-content/uploads/2017/10/43f48fd7cf194d6fa7a1e3e218938fe7-150×150.png” name=”あきゆき” type=”l”]組み合わせプランの「通話SIM+3.1GB」なら、毎月2000円位でスマホを使えるようになります。[/voice]
通話SIM050データSIMデータSIM
ベーシックプラン1,250円645円525円
3.1GBプラン1,600円1,020円900円
5GBプラン2,150円1,570円1,450円
10GBプラン2,960円2,380円2,260円
20GBプラン4,750円4,170円4,050円
30GBプラン6,150円5,520円5,450円
通話料(従量課金)10円/30秒8円/3分
※ 050データSIMは090、080から始まる電話番号は利用できず、050から始まる電話番号のみ利用可能です。
※インターネット回線を使用した音声プランのため通話品質が異なることと、「110」「119」などへの緊急電話が発信できないというデメリットがあります。
※データSIMプランは格安SIMの最大の特徴ともいえる、音声通話のついていない料金プランです。LINEやSKYPEなどのアプリを使って通話ができます。

料金プランまとめ

一見ややこしく映るかもしれませんが、プランの内容はとてもシンプルです。

組み合わせプランを使う事により、圧倒的に安くスマホを使う事ができます。
ですので、安くスマホを使いたい!!という方は、組み合わせプランを選んでデータ通信料を自分の使う分までにしておきましょう。

ネットを殆ど使わないという方は「通話SIMの3.1GBプラン」を選んでおけば間違いないです。

もしこれまでの3大キャリアのような料金体系でより安く利用したい方にはスーパー放題プランにしましょう。

5分かけ放題の音声プラン+2G~14Gのデータ通信という非常にわかりやすい料金体系ですし、データ容量をオーバーしても高速通信が約束されているのは他の通信会社にはない特典です。

通話料についても、5分まではかけ放題です。そして、5分経過後も10円/30秒の通話料で通話できます。
大手3キャリアの5分かけ放題プラン(各社基本料金1,700円)が20円/30秒なので、とてもお得であることが一目瞭然です。

料金の支払い方法で口座引き落としを選べる

楽天モバイルは、料金の支払い方法として「口座引き落とし」を選択できます。

実は、ほとんどの格安スマホではクレジット払いにしか対応しておらず、それを理由に格安スマホを断念する方も少なくないです。

ですが、楽天モバイルを使う事によって口座引き落としを利用できるので「クレジットカードを持ってない人」でも契約する事が出来ます。

また、クレジットカードは知らないうちについ使いすぎてしまうという不安もありますし、セキュリティ面を考慮してできるだけ使いたくないという方は多いですよね。

ちなみに、口座引き落とし以外ではクレジット払い(楽天カード、JCB、MASTER、VISA、AMEX、Diners)、デビットカード支払い(楽天銀行、スルガ銀行)、楽天スーパーポイント支払いに対応しています。

安定して速い通信速度

格安スマホへの抵抗を感じていらっしゃる方は、インターネットが快適に使えるかどうかを不安視されている方が多いと思います。また、格安スマホで失敗された方についても、通信速度に対しての不満が大きかったのではないでしょうか?

楽天モバイルはワイモバイル、UQモバイルと並んで、最も速度が安定している格安スマホといわれています。ワイモバイルは独自の通信網、UQモバイルはKDDIの電波なので、ドコモ系の回線では楽天モバイルが最も安定しているということですね。

格安スマホ=速度が遅いというイメージを持っている方も少なくないですが、格安スマホ事業者によって電波環境は全く異なります。中には、FOMAの3Gの電波網で対応している事業者もあるくらいなので、本当にピンキリです。rakutenモバイルは、当然4Gの電波網で対応しており、利用者の増加に応じて電波の増強を行っているので、ユーザーとしてもとても安心感があります。

さらに、月額362円の楽天モバイルWiFiサービスがあります。全国69,000以上のカ所に設置されたアクセスポイントの電波を利用できるサービスです。

[voice icon=”https://pasonyu.com/wp-content/uploads/2017/10/43f48fd7cf194d6fa7a1e3e218938fe7-150×150.png” name=”あきゆき” type=”l”]昼12時台と夕方18時台の混雑時には数値上の速度は落ちますが、動画を見なければ使用していて問題ないです。[/voice]

楽天メール

僕は、楽天メールが使えることは非常に大きなメリットだと思います。

楽天メールは、@rakuten.jpのメールドレスです。ドコモの@docomo.ne.jpやauの@ezweb.ne.jpのようなものです。

格安スマホはこうした独自のメールアドレスを持てない事業者が多いのです。その代わりにgmailやyahooメールなどのフリーメールをメールアドレスとして使用するか、LINEなどの通信アプリのみでやり取りを行うかのいずれかになります。

フリーメールでもあまり困らないのでは?
と思われるかもしれませんが、例えば金融機関などで顧客情報を登録する際にフリーメールでは登録ができない場合があります。

また、メールのやり取りをする際にフリーメールから送信をすると、自動的に迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうこともあります。

楽天メールが無料で利用できるのは、とても大きなメリットです。

楽天ポイントが使える・貯められる

楽天モバイルでは100円の利用につき1ポイントが付与されます。
スマホは毎月必ず使用するので知らず知らずのうちにポイントが貯まっていくようなイメージです。

しかも、楽天での買い物をする際に楽天モバイルユーザーはポイントが3倍になります。僕は家電や家具、本はまずインターネットで探すので、こうしてポイントが自然に貯まっているのは嬉しいですね。

楽天ポイントのように汎用性が高い(=いろんな場所で使える)ポイントプログラムとしては、ドコモのdポイント、ソフトバンク、ワイモバイルのTポイントがありますが、基本料金プランが安い格安スマホで最もお得にポイントを貯められるのはrakuten モバイルだと思います。
もちろん、通話料や機器代金などに楽天ポイントを使用することもできますよ。

楽天モバイルの4つのデメリット

次は楽天モバイルのデメリットと思われる部分について4つ紹介します。

使い方や考え方次第で解消できるものも多いですが、デメリットの部分がどうしても気になるという方には格安スマホは不向きだと思います。

[voice icon=”https://pasonyu.com/wp-content/uploads/2017/10/43f48fd7cf194d6fa7a1e3e218938fe7-150×150.png” name=”あきゆき” type=”l”]正直言って、電話をいっぱい使うという人以外は殆どデメリットがない気がします。[/voice]

通話定額がない

大手3キャリアには、定額2,700円で24時間通話し放題のプランがありますが、楽天モバイルにはありません。
従って、通話メインで使用される方で5分以上の長い電話が多い方の場合は、逆に月々の料金が高くなってしまう可能性があります。

ただし、5分以上の通話が多い方でも料金を総合的に判断する必要はあります。
大手3キャリアの場合は、通話定額プラン2,700円+データ定額プラン(2G)6,500円かかるので、最低でも5,000円を超えますが、rakutenモバイルのプランSの場合は2,980円の基本料金です。

大手キャリア楽天モバイル
プラン基本料金2,700円
ウェブ使用料300円
データ定額(2GB)3,500円2,980円
通話料24時間無料5分経過後10円/30秒
小計6,500円2,980円+通話料

単純計算でも、3,520円分の差がありますので、30秒あたり10円で計算すると176分になります。
もちろん、LINEなどの無料通話アプリを利用すれば通話料無料ですよ。

どちらかといえば、ビジネス用の携帯電話として使用される場合にネックになるかたがいらっしゃるかもしれませんね。

店舗が少ない/コールセンターにつながりにくい場合がある

楽天モバイルのショップ数は全国で約100店舗です。auショップの店舗数が3,000以上ありますので、やはりその差は大きいですね。都道府県によっては、県に1件もショップがないケースもあります。

また、楽天モバイルにはコールセンターが設けられていますが、大手キャリアと比較すると人員が少人数であるせいかつながりにくいという声も聞かれます。

プラン変更や機種変更などは店舗でプロの店員の説明を聞きながら契約をしたいという方には、これらの点が気になるかもしれません。

ただし、楽天モバイルの場合はプラン変更やオプションの追加などは基本的にウェブで完結できます。また、インターネットで調べても分からないことは、ウェブ上のチャットを使って質問すれば即時スタッフから回答が得られるサービスがあります。したがって、僕の場合はインターネットで手軽に手続きできるのでメリットに感じるくらいです。
※ 解約する際には電話手続きが必要です。

最も困るのは、スマホが故障した際だと思います。3キャリアの場合は何も考えずにキャリアショップに行けば対応をしてもらえますが、楽天モバイルの場合はコールセンターに電話して修理品の発送手続きなどを自身で手続きしなければなりません。楽天モバイルに限らず、格安スマホを契約する前には修理時の流れをシミュレーションしておくと万が一故障した際にも焦らずに済みますよ。

ちなみに、楽天が2017年12月に「第4の携帯キャリア」を目指すと正式に公表しました。このことが楽天モバイルにどう影響するかはまだはっきりしていませんが、現在以上に店舗やコールセンターなどのサポートが厚くなる可能性はあるのではないかと思っています。

3大キャリアに比較すると通信速度は遅い

メリットのところでも紹介した通り、格安モバイルの中では最も速度が安定している楽天モバイルですが大手3キャリアの速度を基準にすると劣ってしまうのは確かです。特に、12時~13時と18時~19時の混雑時には、多くのユーザーの利用が集中するため、数値的にはかなり落ちてしまいます。

この時間帯にアプリのダウンロードやネットゲーム、ソフトウェアのアップデートなどを試みると重く感じられるのは確かです。
夜間など回線がすいている時間帯にあらかじめソフトをダウンロードしておいたり、Wi-Fiを利用したりするなど多少工夫をすればストレスなく利用できます。

なので、その時間に絶対に動画を見なければいけないとかでなければ全く気にすることはないと思ってください。

ネットを普通に使っていて使えないという事はないです。

3大キャリアのオリジナルアプリが利用できない

当然といえば当然ですが、ドコモ・au・ソフトバンクからMNPで利用した場合、3大キャリアの独自サービスが利用できなくなります。

MyDocomoなどの顧客サポートアプリや、auビデオパス・ブックパスなどの独自サービス、ドーナッツや牛丼の無料チケットが付与されるサービスなどがこれにあたります。

キャリア独自のサービスが利用できなくても、それ以上のメリットが受けられたり、同等のサービスが他社から提供されていたりします。

まとめ

楽天モバイルのメリット・デメリットについて紹介しました。
値段が安いことはもちろん、使い勝手や特典など非常にバランスの取れたスマートフォンです。

基本的に「Docomoユーザー」であれば楽天モバイルを選べば間違えないです。

また、口座振替を希望している方は楽天モバイル以外に選択肢はないと思ってください。

これほど特典が充実したスマートフォンは他にないと思いますよ。