エクセルで複数合計するSUMIFS関数の使い方をわかりやすく解説

  • 2016年12月19日
  • 2020年11月5日
  • Excel

SUMIFS関数はSUMIF関数をもっと複数指定がしたい場合に使う関数です。

Excelには便利な関数がたくさん用意してありますが、その中でも多くの人によく利用される関数の一つが「SUM」関数です。

「SUM」関数を利用すると、特定の範囲内のデータの合計値を求めることができます。

また、この「SUM」関数に条件を付け加え、条件に該当するデータのみを合計できるように発展させた関数が「SUMIF」関数です。

この「SUMIF」関数を利用すると、下の表の中で、「担当者名:松岡修三のデータのみ売上金額を合計する」ということもできます。

ただ、「担当者名: 松岡修三かつ、商品名:テニスラケットのデータの売上金額を合計する」というように、複数の条件を指定した合計は「SUMIF」関数では難しくなります。

このような場合には、「SUMIFS」関数を利用できます。

 

SUMIFS関数の使い方

この関数は、条件を複数指定し、指定した条件をすべて満たすデータのみ合計する働きの関数です。

今回は下の表の中で、「担当者名: 松岡修三かつ、商品名:テニスラケットのデータの売上金額合計」を求めてみます。

SUMIFS関数を関数の挿入ボタンから利用する場合

関数による結果を表示したいセル(例ではL5)を選択し、「数式」タブ内の「関数の挿入」ボタンをクリックします。

表示された「関数の挿入」画面内の「関数の分類」を「数学/三角」に変更します。

その後、関数名の一覧から「SUMIFS」を選び「OK」ボタンをクリックします。

新たに表示された「関数の引数」の画面内にある「合計対象範囲」の欄で、合計したい数値データの入力されているセル範囲(例ではH5:H49)を指定します。

続いて、「条件範囲1」の欄で、一つ目の検索の条件としたいデータの入力されている範囲を指定します。

今回の一つ目の条件は「担当者名」であるためセルG5:G49を指定しています。

更に「条件1」の欄で一つ目の条件を指定します。

今回の例では、「担当者:松岡修三」が条件であるため、「松岡修三」と直接入力するか、もしくは「松岡修三というデータが入力されているセル番地」のいずれかを指定します。

続いて「条件範囲2」の欄の指定ですが、要領は「条件範囲1」の欄と同じです。

今回の二つ目の条件は「商品名」であるため、セルC5:C49を指定しています。

そして「条件2」の欄は、「テニスラケットというデータが入力されているセル番地」としてセルK5を指定します。

以上が設定できましたら「OK」ボタンをクリックします。正しく数式を作れていたら、結果が表示されるはずです。

SUMIFS関数を直接入力する場合

関数による結果を表示したいセル(例ではL5)を選択し、以下の数式をキーボードを使って入力します。

=SUMIFS(合計する対象の範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2,・・・)

今回の例の表ではこのようになります。
=SUMIFS(H5:H49,G5:G49,J5,C5:C49,K5)

数式が入力できたら「Enter」キーで確定します。すると、データの数を示す値が表示されます。

複数にオートフィルする場合は、絶対参照を忘れないようにしましょう。
もしくは、名前を定義しておきましょう。

SUMIFS関数は複数指定なので、名前を定義しておくのが一番ですね!

まとめ

このように、「SUMIFS」関数を利用することで、複数の条件を満たすデータの合計値を求めることができます。

SUMIFS関数は難しいですが、色々な指定をしたい場合は必ず必要になる関数です。

「SUM」関数と「SUMIF」関数と合わせて、状況によって使い分けるようにしましょう。

広告