Excelは古いバージョンから新しいバージョンに変わるごとに、より使いやすい操作画面へと変わってきています。
昔よりも操作しやすくなったExcelですが、更に操作画面を自分に合わせて調整することで、より自分の操作しやすい環境を作ることもできます。
Excelを操作するボタンは、その働きに応じて分類され、個別の「リボン」上にまとめられています。
そして、その各種リボンを切り替えるために使用するのが「タブ」です。
タブを利用してリボンを切り替えつつ目的のボタンを探し利用する、というのが最も基本的なExcelの操作です。
ただ、人によっては利用するボタンは少ない上に、各ボタンが異なるリボン上に散らばっていて、都度リボンを切り替えるのが面倒だと感じることもあります。
そのような場合に役に立つのが「クイックアクセスツールバー」です。
今回は、このクイックアクセスツールバーの利用方法を紹介します。
クイックアクセスツールバーとは
クイックアクセスツールバーとは、Excelの操作画面の最も右上端にある、小さなボタンの並んだ部分の名称です。
特に自分で設定を変更していなければ、「上書き保存」や「元に戻す」などのボタンが配置されています。
実は、このクイックアクセスツールバーに配置するボタンは、自分で変更することができます。
自分がExcelで利用するボタンを全てこのクイックアクセスツールバーに配置できれば、そのボタンはリボンを切り替えることなく手軽に利用できるようになります。
クイックアクセスツールバーへのボタンの追加・削除
クイックアクセスツールバーの一番右端にある▼ボタンをクリックします。するとメニューが表示されますが、このメニューは配置できるボタンのリストになっています。
このメニューに含まれるボタンにチェックを入れたり外したりすることで、クイックアクセスツールバーに表示するボタンを調整できます。
また、このメニュー内に存在しないボタンを配置したい場合は、メニューの中の「その他のコマンド」をクリックします。
表示された「Excelのオプション」画面には、大きな縦長の枠が二つ横に並んでいます。
左側の枠がExcelに備わっているボタンの一覧で、右側の枠がクイックアクセスツールバーに表示するボタンの一覧です。
左側の一覧に表示されるボタンの内容は、すぐ上にある▼ボタン付きのボックスで変更できます。
例えば「基本的なコマンド」が選択されている場合は、多くの人が良く利用するような機能が一覧に表示されます。
この一覧から目的のボタンを選んで、画面中央にある「追加」ボタンをクリックすると、そのボタンが右側のリボンの一覧へ配置されます。
この操作を、必要なだけ繰り返します。
そして、「OK」ボタンをクリックして操作完了となります。
このようにクイックアクセスツールバーが簡単に設置できます。
そして、種類はたくさんあるので、上手に使うことによってワンボタンで色々な作業がすぐに行えます。
まとめ
このように、クイックアクセスツールバー上に、利用する機会の多いボタンを配置することで、リボンを切り替える手間を省くことができます。
ただし、他の方が使うパソコンでクイックアクセスツールバーを使っていると、「エクセルにこんなの追加したの誰だ!」という風に思われてしまうので注意してください。
あくまでも、自分の使いやすいようにカスタマイズするためにあるので、他人と共有して使うパソコンでは使わないようにしましょう。