ExcelのAVERAGEIFS関数を使って複数の条件に該当するデータの平均を求める方法

  • 2016年12月20日
  • 2020年11月5日
  • Excel

AVERAGEIFS関数は覚えるのが少し難しいので段階を踏んで解説いたします。

Excelには便利な関数がたくさん用意してありますが、その中でも多くの人によく利用される関数の一つが「AVERAGE」関数です。

「AVERAGE」関数を利用すると、特定の範囲内のデータの平均値を求めることができます。

また、この「AVERAGE」関数に条件を付け加え、条件に該当するデータのみを平均できるように発展させた関数が「AVERAGEIF」関数です。

この「AVERAGEIF」関数を利用すると、下の表の中で、「担当者名:松岡修三の売上データの数量の平均を求める」ということもできます。

ただ、「担当者名: 松岡修三かつ、商品名:テニスラケットの数量を平均する」というように、複数の条件を指定した平均は「AVERAGEIF」関数では難しくなります。

このような場合には、「AVERAGEIFS」関数を利用できます。

「AVERAGEIFS」関数とは

この関数は、条件を複数指定し、指定した条件をすべて満たすデータのみ平均する働きの関数です。

今回は下の表の中で、「担当者名: 松岡修三かつ、商品名:テニスラケットの数量の平均値」を求めてみます。

AVERAGEIFS関数を「関数の挿入」ボタンで挿入する場合

関数による結果を表示したいセル(例ではL5)を選択し、「数式」タブ内の「関数の挿入」ボタンをクリックします。

表示された「関数の挿入」画面内の「関数の分類」を「統計」に変更します。

その後、関数名の一覧から「AVERAGEIFS」を選び「OK」ボタンをクリックします。

新たに表示された「関数の引数」の画面内にある「平均対象範囲」の欄で、平均したい数値データの入力されているセル範囲(例ではE5:E49)を指定します。

続いて、「条件範囲1」の欄で、一つ目の検索の条件としたいデータの入力されている範囲を指定します。

今回の一つ目の条件は「担当者名」であるためセルG5:G49を指定しています。

更に「条件1」の欄で一つ目の条件を指定します。

今回の例では、「担当者:松岡修三」が条件であるため、「松岡修三」と直接入力するか、もしくは「松岡修三というデータが入力されているセル番地」のいずれかを指定します。

続いて「条件範囲2」の欄の指定ですが、要領は「条件範囲1」の欄と同じです。

今回の二つ目の条件は「商品名」であるため、セルC5:C49を指定しています。

そして「条件2」の欄は、「テニスラケットというデータが入力されているセル番地」としてセルK5を指定します。

以上が設定できましたら「OK」ボタンをクリックします。正しく数式を作れていたら、結果が表示されるはずです。

AVERAGEIFS関数を直接数式を入力する場合

関数による結果を表示したいセル(例ではL5)を選択し、以下の数式をキーボードを使って入力します。

=AVERAGEIFS(平均対象の範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2,・・・)

今回の例の表ではこのようになります。
=AVERAGEIFS(E5:E49,G5:G49,G5,C5:C49,C5)

数式が入力できたら「Enter」キーで確定します。すると、平均値を示す値が表示されます。

ただし、ここまでのレベルになったら必ず名前付き範囲は覚えましょうね!

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まとめ

このように、「AVERAGEIFS」関数を利用することで、複数の条件を満たすデータの平均値を求めることができます。

「AVERAGE」関数と「AVERAGEIF」関数と合わせて、状況によって使い分けるようにしましょう。

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