Excelでたくさんの文字や数字の含まれている表を作成した場合、情報力が多すぎて目的の情報を見つけ出しにくくなってしまうことがあります。
このような場合、Excelでは簡単な操作で不必要な行や列を一時的に非表示にすることができます。
例えば下の図は、あるスポーツ用品店の売上を管理するための集計表です。
この集計表の中で「7月」と「8月」のデータだけを見たい場合、下の図のように他の月の情報を含む列を非表示にできます。
行・列を非表示にする方法
非表示にしたい列または行(例ではB:D)を選択します。(行または列全体を選択してください)
そして、選択した行または列の見出しの上を右クリックし、表示されたメニューから「非表示」をクリックします。
以上の操作で、あらかじめ選択していた行または列を非表示にできます。
非表示にした列・行を再表示する方法
一度非表示にした行・列を再び表示したい場合は、以下の操作を行います。
まず、非表示にした行または列をはさむ形で、両端の行または列を選択します。
例ではB列からD列を非表示にしているため、A列とE列を選択しています。
そして、選択している行または列の見出しの上を右クリックし、表示されたメニューから「再表示」をクリックします。
非表示の状態の表をコピーする
行や列を非表示にした状態で表を普通にコピーした場合、一見表示中のデータのみがコピーされる気がしますが、Excelでは非表示になっているデータも含めてコピーされてしまいます。
非表示中の列・行を含む表で表示中のデータのみコピーしたい場合は、普通のコピーでは不可能です。
このような時に利用する操作が「可視セルの選択」です。
可視セルの選択
「可視セル」は、名前が示すように「現在目で見えているセル」を表す言葉です。
つまり、この可視セルだけを選択すると、非表示になっているセルは除外されます。
操作方法は、まず自分がコピーしたいデータ範囲(例ではA4:G10)を普通に選択します。
そして、「ホーム」タブのリボンの中にある「検索と選択」ボタンをクリックし、表示されるメニューから「条件を選択してジャンプ」をクリックします。
表示された「選択オプション」画面の中で「可視セル」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックします。
すると、一見画面に変化が無いようにも見えますが、画面に見えているセルのみが選択されている状態になっています。
この状態で目的の位置へコピーすると、非表示の行・列は除外される形でコピーされます。
まとめ
このように、Excelでは特定の行や列を非表示にすることができます。
そして、行や列を非表示にした状態の表をコピーしたい場合には、可視セルのみを選択するようにします。