Excelに備わっている「COUNT」関数や「COUNTA」関数を利用すると、特定の範囲内のデータの個数を数えることができます。
とても便利な機能で、みんな使っていると思います。
また、この「COUNT」関数に条件を付け加え、条件に該当するデータのみを数えるように発展させた関数が「COUNTIF」関数です。
COUNTIFは覚えればめちゃくちゃ便利機能なので、すごい頻度で使っているという人も少なくないはず。
例えば「COUNTIF」関数を利用すると、下の表の中で、「担当者名:松岡修三のデータの数を数える」ということもできます。
ただ、「担当者名: 松岡修三かつ、商品名:テニスラケットのデータの数を数える」というように、複数の条件を指定する必要がある場合は「COUNTIF」関数では難しくなります。
COUNTIFでもっと複数の条件を指定したい!!っという方に使える関数が「COUNTIFS」関数です。
「IFS」と書いてある通り、「IF」の複数形なので複数の条件を指定することができます。
これを覚えれば、何でも数えられるよね!っていう関数です。
早速使い方を見てみましょう。
COUNTIFS 関数の使い方
この関数は条件を複数指定し、指定した条件をすべて満たすデータの件数を数える働きの関数です。
今回は下の表の中で、「担当者名: 松岡修三かつ、商品名:テニスラケットのデータの件数」を求めてみます。
「関数の挿入」ボタンを利用する場合
関数による結果を表示したいセル(例ではL5)を選択し、「数式」タブ内の「関数の挿入」ボタンをクリックします。
表示された「関数の挿入」画面内の「関数の分類」を「統計」に変更します。その後、関数名の一覧から「COUNTIFS」を選び「OK」ボタンをクリックします。
新たに表示された「関数の引数」の画面内にある「検索条件範囲1」の欄で、一つ目の検索の条件としたいデータの入力されている範囲を指定します。
今回の一つ目の条件は「担当者名」であるためセル「G5:G49」を指定しています。
更に「検索条件1」の欄で一つ目の条件を指定します。
今回の例では、「担当者:松岡修三」が条件であるため、「松岡修三」と直接入力するか、もしくは「松岡修三というデータが入力されているセル番地」のいずれかを指定します。
続いて「検索条件範囲2」の欄の指定ですが、要領は「検索条件範囲1」の欄と同じです。
今回の二つ目の条件は「商品名」であるため、セル「C5:C49」を指定しています。
そして「条件2」の欄は、「テニスラケットというデータが入力されているセル番地」としてセル「K5」を指定します。
以上が設定できましたら「OK」ボタンをクリックします。正しく数式を作れていたら、結果が表示されるはずです。
直接数式を入力する場合
関数による結果を表示したいセル(例ではL5)を選択し、以下の数式をキーボードを使って入力します。
=COUNTIFS(検索条件範囲1,検索条件1,検索条件範囲2,検索条件2,・・・)
今回の例の表ではこのようになります。
=COUNTIFS(G5:G49,J5,C5:C49,K5)
数式が入力できたら「Enter」キーで確定します。すると、データの数を示す値が表示されます。
まとめ
このように、「COUNTIFS」関数を利用することで、複数の条件を満たすデータの件数を求めることができます。
COUNTIFをあまり使っていない方は、使う機会はほとんどないかもしれません。
ですが、COUNTIFを多用している方は、絶対に必須となるテクニックです。
COUNTIFだけでは条件が足りなくて、いろいろな作業セルを使って頑張っていた方も、CUNTIFS関数を使えば一発です!
そういう方は、今日から絶対に使うようにしましょう。
「COUNT」関数と「COUNTIF」関数と合わせて、状況によって使い分けるようにしましょう。