Excelの操作を行っている途中で、数式の答えが間違えているのに気づいたことはありませんか?
そもそも数式や参照データが間違えているために計算結果も間違えているなんてこともよくありますが、数式や参照データが正しいにもかかわらず、本来表示されるべきではない計算結果が表示されてしまうことがあります。
その原因の一つが、「数式による計算が自動で行わず、手動で行う設定になっている」というものです。
自分でこの設定を行う方は正直言っていないと思いますが、適当に色々押していたら手動設定になっていたということがあります。
そうすると、「えっ!?」「なんで数式反映しないの!?」「エクセルが壊れた!」などとパニックになってしまいますので、その解除方法を紹介します。
エクセルの関数計算が自動的にする方法を動画で見る
エクセルで関数が自動的に計算できなくなったのは、計算方法の変更をしてしまったからです。
計算方法を手動から、自動に直す方法を解説しています。
通常計算結果は即座に反映される
通常Excelは、数式の中で参照されているセルのデータが変更されると、その変更を即座に計算結果に反映させます。
例えば下の図は、とあるスポーツ用品店の売上を管理するための表です。
この表のH列には「売上金額」が表示されていますが、この値は同じ表の「単価」と「数量」の値を掛け合わせて求めています。
「4/1のテニスラケットの売上」は「=D5*E5」という数式、つまり「18,000×10=180,000」となっています。
この状態で、セルE5の数量の値を「20」に修正すると即再計算が行われて、「売上金額」の値が「360,000」になります。
このように、Excelは数式の中で参照されているセルのデータが変更されると、その変更を即座に計算結果に反映させますが、設定によってこのタイミングを手動に変更してしまう場合があります。
数式が変更されない理由と解除する方法
数式の計算のタイミングを手動に変更するためには次の操作を行います。
まず、「数式」タブのリボンの中に配置されている「計算方法の設定」ボタンをクリックします。
するとメニューが表示され、「自動」という項目にチェックがついています。
このチェックを同じメニュー内の「手動」という項目をクリックします。
これによって数式が自動的にならなくなってしまいます。
もし、手動の場合だと先ほど変更したセルE5の値をもとの「10」に修正しても、セルH5に表示されている売上金額は変わらず「360,000」のままです。
計算方法が手動の場合の再計算方法
このように、計算方法が「手動」になっている時には、数式の中で参照されているセルのデータが変更されても再計算は行われず、もとの値のままです。
計算結果を更新するには、「数式」タブのリボン内にある「再計算実行」ボタンをクリックします。
また、ファイルを「上書き保存」するタイミングでも再計算を行ってくれます。
まとめ
このように、Excelが数式を再計算するタイミングを「自動」と「手動」から選択することができます。
わざわざ手動にする方は見たことがないので、基本的には自動に設定しておきましょう。
エクセルの数式が自動的に計算されないのは、壊れたわけではないので安心してください。
ただし、あんまり色々な機能をポチポチ押しているとこういう事になる場合があるので、どれがどういう機能かはある程度覚えておいたほうが良いですね。
「手動」にしている場合は、「再計算実行」ボタンをクリックするかファイルの上書き保存によって再計算を実行できます。