Wordの書類を作成していて1ページだけ印刷の向きを変更したいのにできないという経験はないでしょうか?
例えばこのようにWordで作ったファイルが
2ページ目だけ印刷方向を横にしたい!と変更しようとすると、
すべて横方向になってしまう…。
ヘッダーを別々にしたいのにできない
と諦めていたことは無いでしょうか。
実は、Wordの「セクション区切り」をマスターすることによって、上記の問題は解決できます。
今回はセクションについてご説明致します。
セクションとは何か?
Wordにおける「セクション」とは、ページのグループ分けと考えて頂けると分かり易いです。
通常、1つの文書は1つのセクションで構成されています。
印刷された書類をホッチキスでひとまとめにしているようなものです。
数枚だけ、横方向で印刷したい場合、今まではその文書だけ別のWordで作成して、これを印刷。
ホッチキス留めの時に、縦印刷のものと横印刷のものを合わせていたと思います。
セクションの考え方は、まさにこの「別々で作成する」なのです。
ファイルは同一のものですが、セクションを分ける(セクション区切り)ことによって、ファイル内では以下ようなことが起こっています。
<例>
① セクションを分ける。
② ここまでは、Aという文書。
③ ここからは、Bという文書。
となります。
印刷方向や、冒頭でご説明したヘッダー等も変更が可能になります。
ページの区切りは、ページの区切りであって、セクションとは別の話になります。
セクション区切りの表示方法
では、さっそくセクション区切りを使用して「横書き文書と縦書き文書」が混在したものを作成してみましょう。
編集状態を分かり易くするために、今回は「編集記号の表示」をONにして実施しています。
編集記号を表示にすることによって、スペース(空白)の数などがわかりやすくなります。
セクション区切りの使い方
状態がわかりやすいように設定を行ったところで、いよいよ混在文書を作成します。
画面上部のメニューより
① ページレイアウトをクリック
② 左側のページ設定中にある「区切り▼」をクリック
③ 下段にあるセクション区切りの欄から、
④ 【次のページから開始】を選択
⑤ 次のページが作成されました。
⑥ 次のページのどこでも結構ですので1度クリック。
⑦ 上部メニューの「ページ設定」より【印刷の向き▼】をクリック
⑧ 横向きを選択
⑨ 次のページだけ横向きになりました。
このようにしてページを途中から横向きにしたりすることができます。
3ページ目をまた縦方向に戻して文書を作成したい場合は、上記の操作を2ページ目で実施して、3ページ目の印刷向きを「縦方向」に変更します。
セクション区切りの他の利用方法
今回ご紹介したセクション区切りは、ページの向きを変更するだけの機能ではありません。
他記事にてご紹介する「段組み」(詳細は段組みの使い方を参照)も途中から段数を変更したりすることができます。
まとめ
セクションとは、文書をグループ化(一纏め)しておく機能のことです
このようにして、セッション区切りは、文書全体に適用されてしまう大きな変更や書式を、区切って使用することができるようになります。
この機能を使うことによって、従来別々に作成していた縦書き文書と横書き文書を1つにできる。
そればかりか、文書中にさらなる小細工を盛り込むことができるようになります。
是非、いじってその効果を実感されてみてはいかがでしょうか。