auから格安SIMに乗り換えたいとき、真っ先に候補になるのはUQモバイルかmineoだと思います。
両社ともauの回線を使用しているので、端末を購入しなくてもauの端末のまま格安SIMが持てるからです。
世間のイメージでは、「安さならmineo、インターネットの速さならUQ mobile」という感じですが、実際のところはどうなんでしょうか?
メリットやデメリットを紹介しながら、UQモバイルについて徹底的に解説したいと思います。
UQモバイルってどんな会社?
「UQモバイルって何?」というところから丁寧に解説していきます。
UQモバイルはauと同じKDDIグループ
UQ mobile(UQコミュニケーションズ)は格安SIMの中でも、とても有名で勢いのあるブランドです。
ご存知の方も多いかと思いますが、auと同じKDDIのグループ会社で位置づけとしてはauのサブブランドという扱いになります。元々は、モバイルルーターのワイマックスの販売をするために作られたブランドですね。
auと同じグループの企業であり、同じ電波を使ってスマホを提供しているということから、ユーザーにとってはとても安心感を持って利用できるブランドであり、各種の調査でも顧客満足度1位に輝いている格安SIMなんですよ。
UQモバイルの特徴は?
ユーザー目線から見たUQモバイルの特徴は、通信品質です。
特に「 UQモバイルは回線速度と安定性が格安SIMトップレベル」です。
格安SIMに乗り換える際に一番多くのユーザーが心配する点が通信速度なんですが、auのサブブランドということもありUQモバイルは通信品質に非常に定評があります。通信品質の良さから、利用者を増やし続けているブランドといっても良いくらいです。
UQモバイルの6つのメリット
UQモバイルの6つのメリットについて紹介します。
安定したインターネット通信
上述の通り、一番の特徴でもありメリットでもあるのが、安定した高速通信で、格安SIMの通信速度実測値テストでも常に上位3位以内に入っています。
ほぼすべての格安SIMの弱点である12時台や18時台でも、安定して5Mbps程度の速度が出ていて、体感では大手キャリアのスマホと同じようなイメージで利用できます。(他の格安SIM業者では0.5Mbpsを下回るところが多いです)
Mbpsといわれてもピンとこないと思いますが、この数値が高ければ高いほど快適にインターネットが利用できると思ってください。
必要な数値の目安としてはだいたい以下の通りです。
- ウェブページの閲覧→0.1~0.3Mbps必要
- YouTubeの再生→1Mbps必要
- オンラインゲーム→2Mbps必要
- huluなど動画視聴→2~3Mbps必要
UQモバイルがいかに速いか、一目瞭然ですね。
ちなみに、UQモバイルが速くて安定した通信を行えるのは、KDDIグループということもありますが、モバイルルーターのワイマックスをサービス展開しているから、という理由が大きいようです。ワイマックスで安定した電波を提供するために、必要十分なインターネット環境を確保する必要があるということなんですね。
大手キャリアと比較すると安い料金プラン
UQモバイルでも音声付きのプランとデータ通信プランがあります。料金プランは以下の通りです。
格安SIMキャリアとしては珍しく無料通話付の音声プランもあります。
契約から14ヵ月間は基本料金が1,000円割引になり、また24ヶ月間は契約プランの倍の容量のデータ通信が行えるのでメリットが際立ちますね。
家族割などのキャンペーンが充実!
料金プランの表を見てもらえるとわかりやすいのですが、家族でUQモバイルを利用すると500円割引されます。
元々の基本料金が安いので、非常にお得感がありますね。
家族で利用する場合にはmineoよりも月額が安くなる場合もあるので、特に揃ってauを利用されている夫婦のユーザーなんかはかなり狙い目だと思います。
口座引き落としが設定できる
格安SIMでは珍しいことですが、支払い方法として口座引き落としが選択できます。
多くの格安SIM事業者ではクレジット必須なので、非常に嬉しいサービスですね。ただし、対象金融機関は大手行が中心なので、地方銀行や信金は対応していないことも多いです。
クレジットカードの情報漏洩は大手企業でもちょくちょく起こってしまっていますし、クレジットカードはついつい使いすぎてしまうというデメリットもあります。だから、クレジットカードの利用は最小限にとどめておきたいって方はかなり多くいらっしゃいます。もちろん、クレジットカードでの登録も可能ですよ(毎月のスマホ代はポイントをコツコツ貯めるにはピッタリですよね)!
実店舗が多い
UQモバイルは約1500の実店舗があり、新規契約や機種変更、プラン変更などが手続きできます。
1500店舗といってもイメージわきにくいと思いますが、auショップのだいたい半分くらいですね。田舎の町でも市内か隣接する市には1、2件は店舗があるので、インターネットでの契約が不安な方には嬉しいことだと思います。
そうはいっても、店舗を見かけたことがない!って思う方も多いかもしれません。
auショップやドコモショップと違って、UQモバイルの店舗は家電量販店の中やイオンなどのショッピングセンターの中にあるんです。ホームページで探してみると、意外とすぐ近くに店舗があるかもしれませんよ。
しかも、数年前にはわずか100店舗ほどしかなかったところから一気に拡大中ですので、この好調が続けばさらに店舗が増えるかもしれませんね。
キャリアメールが利用できる
月額200円の有料サービスではありますが、キャリアメール(@uqmobile.jp)を利用できます。
キャリアメールがあること自体、格安SIM事業者としては非常に珍しいのですが、UQモバイルの場合は銀行の認証パスの連絡先などに設定できるなど非常に信頼性が高いことが特徴です。
※具体的な対応可否については、各金融機関に問い合わせてください。
UQモバイルの3つのデメリット
UQモバイルを契約する際に気を付けたいポイントを紹介します。
2年縛りがある!
UQモバイルの音声通話付プラン(おしゃべりプラン・ぴったりプラン)には、大手キャリア同様に二年縛りがあります。
金額も大手同様に9,500円で、2年契約は自動更新されます。契約から26ヶ月目の1か月間のみが、解約しても解除料がかからない更新期間です。
基本的には大手キャリアの更新月と一緒ですが、更新期間が1ヵ月しかないのが少し厳しいですね。
二年縛りのないプランもありますが、基本料金が高くなるので選択するメリットはほとんどありません。
料金プランが少ない・音声定額プランがない
料金プランが少ないのもデメリットの一つかもしれません。
- おしゃべりプランとピタットプランそれぞれにデータ使用量S/M/L
- データ定額プラン3GB
- データ無制限プラン
他の格安SIM事業者では、データプランが1GB刻みで細かく料金設定されているところが多いですが、UQモバイルの場合は3つの区分のみです。しかもLプラン以上の大容量プランはありません。
Lプランは契約から24ヶ月目までは14GB使えますが、25ヶ月目からは上限7GBになってしまうので、心もとなく思う方も多いかもしれませんね。
また、格安SIM全体にいえることですが、UQモバイルでは音声定額プランがありません。
5分以上の電話を多く利用するユーザーにとっては通話料が高くついてしまう可能性があります。
格安SIMの中では安くない
以上を総合すると、UQモバイルは機能的に優れている反面、料金的にも大手3キャリアに近いといえるのではないかと思います。
とはいっても、大手キャリアよりは十分安いですし、UQモバイルがとったアンケートではUQモバイルに乗り換えて3,000円~4,000携帯代が安くなったと答えているユーザーが半数以上いますので高いわけではないんですけどね。
特に14ヵ月経過後は月々の1,000円の割引が終了しますので、安さを追求したいユーザーにとっては少し物足りないかもしれませんね。
まとめ
UQ mobileは、auのサブブランドという独自の立ち位置を活かして速くて安定した回線を持つ格安SIMです。
高速通信だけではなくて、料金支払いに口座引き落としが選択出来たり、身近にショップがあったり、メールアドレスが設定できたりするなど、ユーザー目線でとても使いやすいスマートフォンですね。そして、何より嬉しいのは、auのスマホをそのまま利用できること。
一方、二年縛りがあったり、他の格安SIMと比較すると料金が高かったりしますので、重視するポイントを確認しながら契約するといいと思いますよ。