Wordでは見出しや段落など、報告書や論文を作成する際には良く意識する部分です。
文字の大きさや見た目を変えることでこれらを区別しています。
これをWord上でもっと簡単に設定できないか、というときに使うのが「アウトライン」です。
アウトラインの設定
見出しや章番号、枝番号は「アウトライン」と呼ばれるものです。
文書作成ソフトであるWordには、もちろんこのアウトラインを簡単に設定する方法が搭載されています。
この機能を十分に使いこなすには「レベル」というものも同時に覚えておく必要があります。
レベルとは
見出しに対して、記載しようとしている文書がどのグループに属しているかを表す位置関係。
言葉にするとなかなか理解し難いものですので、例文を1つ。
レベル1:第一章
レベル2:第一節
レベル3:第一項
・・・
多くの法律などは、「〇〇法第■章、第▲節、第●項に準ずる。」といった具合に大きな骨組みに対して、どんどん枝分かれ表記がされています。
この枝分かれさせていくための接頭語のようなものを「レベル」と言います。(章→節→項)
このレベル設定とアウトライン機能を合わせて使うことによって冒頭でご紹介したような内容を簡単に作ることができます。
アウトラインの使い方
アウトラインとレベルの定義をご理解いただいたところでいよいよこれらの使い方をご紹介いたします。
この機能が一番分かり易い「目次」を今回は作成してみたいと思います。
① 目次とその枝に属する項目を作成した文書を用意します。
② アウトライン設定を実施する行を選択します。
③ 上部タブ「ホーム」の、段落欄から「1,2,3とかかれたボタンをクリック。
④ 表示されたアウトライン設定集より、左下のものを選択します。
⑤ ・「第一章~」という形でアウトラインが設定されました。
レベルの変更方法
次に、「第一条」と書かれた部分を1マス後ろに下げたいと思います。
いままでは「スペースキー」を押して下げていたと思いますが、この操作をボタン一つで実行します。
① 変更したい行を選択します。
② 上部タブ「ホーム」の、段落欄から「1,2,3とかかれたボタンをクリック。
④ 表示されたアウトライン設定集の下にある「リストレベルの変更」をクリック。
⑤ 「第一節」(レベル2)と書かれた部分をクリックします。
⑥ この操作によって1マス後ろに移動させて表示することができました。
まとめ
アウトライン設定をすることによって、表題、段落の区別設定が簡単にできるようになります。
今回は第一章という表示でしたが、「1、2…」といった数字でも表示は可能です。
目次や、報告書中の内容仕切りに是非ご活用ください。