MOS資格を独学で合格するための条件と方法

  • 2015年6月3日
  • 2020年10月31日
  • Office

パソコン資格で有名なMOSについて触れていきます。
MOSって何!?って方から、知ってるけどどうやって取ろうって方や取得に不安な方向けに書いています。
MOSの資格を独学で取りたいと思ってる方は是非参考にしてください。

私は「MOS2010マスター」「MOS2013マスター」「MOS2016マスター」をとっており、MOSに関してはかなり詳しいです。

この記事を読めば、MOS取得をするに必要な知識は全て得られます。

MOSって何?

MOSとは、Microsoft Office Specialistの略でMicrosoft Officeの国際資格です。
簡単に言うとビジネスでよく使う、Word,Excel,PowerPoint,Access,Outlookの5つにそれぞれ試験があり、取得する事によってスキルの証明になります。
WordとExcelはスペシャリストレベルとエキスパートレベルの2種類に分かれています。

また、規定の試験に合格する事によりMOS MASTERという資格を取得する事ができます。
MOSマスターを取得するには

  • Word Expert
  • Excel Expert
  • PowerPoint Specialist
  • AccessもしくはOutlookの Specialist

上記の4つに合格する事により、MOSマスターの資格を取得できます。

さらにMOS資格の中にもMicrosoft Officeにはバージョンがありまして、それぞれ資格が分かれています。

  • Microsoft Office 2007(2017年廃止)
  • Microsoft Office 2010(2020年廃止)
  • Microsoft Office 2013
  • Microsoft Office 2016
  • Microsoft Office 2019(2020年2月以降開始)

この3つがMOS試験で現在対応している試験です。

まだ、よくわからないという方はMOS 公式サイト – Microsoftオフィスペシャリストも参考に見てみてください。

MOS資格を取得するならどのバージョンを受けるべき?それは・・・

先ほどMOS資格にも3種類バージョンがあるお話をしました。

  • Microsoft Office 2007(2017年廃止)
  • Microsoft Office 2010(2020年廃止)
  • Microsoft Office 2013
  • Microsoft Office 2016
  • Microsoft Office 2019(2020年2月以降開始)

この3つのうちどれを受ければいいんだ!!っと悩む人も多いのではないかと思います。

結論から先に言えば、一番新しいのを受験するのがベストです。

よくこの話をするときに聞くのが

「バージョン2010は企業で使ってるところが多いよ」っとか
「いやいやバージョン2013の方が最近は増えてきたんじゃないかな」っとか
「2016はまだ導入している企業が少ないんじゃないのかな」っとか

私が取得するときも、どれがいい情報なんだ!!っと完全に分からなくなってしまいました。

MOSを取得するなら私がオススメするのは最新の2016バージョンです。
ですが、あなたが持っているバージョンがあればそのバージョンを受けるといいと思います。

(現在の最新バージョンは2016ですが、2013より試験が難しいです。)

何故かというと、3つとも殆ど機能は変わりません。
それならば新しいのを取得しておけば間違いないです。

それともう一つ、2016は試験内容が2010、2013と比べると全く違います。

2010は1問1答が基本で構成されており、1つの問題を答えたら次の問題という形式でした。
(例:フォントを14ptにしなさい等)

2013は全く違って、最初から最後まで続いていて1つの成果物を完成させるという感じです。
(例:新規で空白ページを作り、タイトルを作り、表を入れて、サンプルと同じ形にしなさい)

2016は2010と2013をミックスさせたような問題になっておりまして、出題の仕方がややこしくなっています。

なので、2016が実戦形式で役に立ちます。
そして勉強すれば2016のバージョンが一番答えやすいので、合格しやすいです。

ただ、目的がMOS MASTERの資格を取得したいという場合は2010または2016の方が取得しやすいです

これは2013がExpertの試験をPart1,Part2に分けたため、両方取らないと資格の取得にならないからです。
2010と2016は1つしかないため、1回受験するだけでいいので取得しやすいです。

ただし、私は実践向きでもない2010を受験するのはハッキリ言って完全にオススメできません。

MOS2016はどうなのか?

現在最新のMOSのバージョンは2016です。

MOS2016の全ての科目で合格していますが、一番優れているシステムは間違いなくMOS2013でした。

なぜなら、MOS2016になって問題の形式が大きく変わってしまいました。

MOS2013は1から完成品を作るので、勉強する側も実践向きで覚えやすい使いやすいでしたが、MOS2010とMOS2016はその問題をとりあえず覚えておけみたいなシステムです。

ただし、難易度としては明らかに2016が一番高いですし、しっかりと機能を覚えていないと解けない問題が多いです。

なのでMOS2016で受講や受験ができるなら、MOS2016をオススメします。

MOS2013とMOS2016転職で有利なのはどっち?

これはかなり気になる人も多いはずです。

なぜMOSを取得するかというとスキルアップを除けば、就職や転職で使いたいという人が圧倒的に多いでしょう。

そうした時に「MOS2013」と「MOS2016」ってどっちが転職で有利なの?と疑問に思いますよね。できれば有利な方を取得したいはずです。

MOSのバージョンによって転職に有利不利はありません。

なぜなら、使っているバージョンは企業によっても異なりますし、バージョンによってどのくらいレベルが違いなんて把握している担当者はほぼいません。

また、バージョンが違うから取得できないのか?と言われますと、機能面ではほぼ同じなのでしっかり勉強していればどのバージョンでも正直言って取得できちゃいます。(例えば2010勉強していて、途中で2016にしても問題の形式が違うだけでほぼ同じです)

なので、MOS2013とMOS2016で迷っているならば、自宅にあるパソコンが2016だからとかそういう理由で選んで問題ないです。

MOSを勉強するにあたって。独学?パソコンスクール?どっちを選ぶべき?

この悩みは非常に難しいところです。
私はパソコン教室を開いていて、なおかつ毎日のようにMOS講座を開いていて教えてる立場なのですが独学でできる人には独学をオススメしてます。
あくまでも「独学でできる人は」という事に注目してください。
なぜなら、独学でするにあたって3つ条件があります。当てはまる方は独学で十分と考えてよいでしょう。
最初に独学のメリット、デメリットについて見て行ったあと、合わせて説明していきます。

独学のメリット、デメリット

メリット

・費用がかからない
・好きなときにいつでも勉強できる

デメリット

・分からないところは自分で調べる
・パソコンが必要
・パソコンが苦手だと絶望的
・モチベーションが続かない

1、独学するにはパソコンとテキストそしてソフトが必要

これは当たり前と言っては当たり前ですね。
ノートパソコンでも何でもいいです。
パソコンがあれば当然24時間いつでも勉強できます
Officeがインストールされているパソコンがなければあきらめた方がいいです。
仕事で使っているから・・・。って思っても、勉強しなければ結構厳しいと思っていいと思います。
その考えで受験したら、確実に不合格になります。

テキストに関しては

・FOM出版 よくわかるマスター MOS 対策テキスト&問題集
・日経BP MOS攻略問題集

から選ぶといいでしょう

私のオススメはFOM出版のよくわかるマスターです。

まあ、どちらを使っても理解できれば確実に合格できます。
日経BPはFOM出版に比べて、説明が優しいような気もしますがそこまで変わらないです。
どちらも試していますが、FOMの方がよりわかりやすく本番に近い感じで作られてます。

FOM出版公式サイトから送料無料で対策テキストを購入できます。

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2、ある程度パソコンが使える

これはOfficeを使ったことがあるかどうかではありません。
パソコンについての知識があるかどうかが分かれ目になってきます。
ネットサーフィンしかした事がないって方はちょっと厳しいかもですね。
実はパソコンが使えるということは、初めてWordやExcelを使ってもどこのボタンを押せばなんとなく何が出てくるかがわかります。

これは圧倒的に違います。
英語とかもそうですが、単語を知ってるだけでも伸びが違うという感じですね。

3、一番大事な3番目「やる気」

パソコンを今まであまり使ってなかったには、正直いきなり資格勉強は苦痛なところがあります。
今まで、パソコンをよく使っていてブログとかメールとかしてたりとか言う人はパソコンの操作に慣れてる分覚えやすいです。
分からないところが解決できないのは苦痛になります。ここを解決できる力があるかどうかです。
継続して続けることは難しいです。

漢字検定とか英語検定とか、資格試験というのは殆ど似たようなもので勉強がどれだけ頑張れるかです。
1人で受かるまで徹底的に頑張れるという方は問題ないですが、なかなか難しいですよね。

パソコンが苦手じゃなければいけると思いますが、苦手だったらほぼ間違いなく途中で諦めます。

MOSの独学における勉強方法

資格試験にはまず大きく分けて2通りのタイプがいる事です。

1、就職活動に使いたいなど、資格を取得している事実だけがあればとりあえず良い人
2、ちゃんと試験で出てくる内容を理解した上で、実務に活かしたい人。

1、MOS資格取得を主において独学で勉強される人

あまりオススメはしませんが、資格というからには試験に合格すれば資格がもらえます。
簡単に言うと、試験さえ受かればどんな方法でも良いという事になります。

それにはたった一つ一番良い方法があります。

暗記です。

資格試験は基本的にどれも暗記すれば受かる試験が多いです。
大学受験だろうが、調理師試験だろうが結局のところ覚えることが最重要です。
MOSも暗記ができればそれほど大変ではありません。

例えば、みじん切りを20回もやれば結構上手になるのと同じです。

なのでMOSの資格が欲しい。でも時間はかけたくないという方は。

とりあえずひたすらMOSの参考書を短期間でやりまくって機能を覚えてください。

これは俗に言うMOS必勝法というやつでしょうか。
分からなかったら飛ばす。どんどんやる。数をこなす。
このやり方でMOS資格は取得できます。

ただ、やり方の解説はありますが、何故そうなるかは一切説明されてませんので注意してください。

要するにとことこん熱中して頑張りましょうという事です。
ですが、パソコンに没頭できるようでなければ、正直この方法でも厳しいです。

そして、理解することができなければどうやって進めれば良いのかも難しいでしょう。

言っていることは、英語検定を受けるのにひたすら解説のない単語帳覚えて頑張りましょうという感じだからです。

このやり方は、現段階で既にパソコンをそれなりにやっているという方向けです。

毎日のようにMOS合格者を出して指導している立場からすると、初期段階の知識が既にないと厳しいと言えます。

内容を理解した上でMOS試験に臨む方

資格は持っているから良いのではなく、私は実務になっても使えますという証明書だと思ってます。
ただし、こだわりすぎると試験を受ける前に辞めちゃう方がいます。
どうしても最初のページからやっていくとなると、時間がかかります。

じゃあどうすればいいのか。

分からない。解決できないところは飛ばす。

これは非常に大事です。
途中でどうしても理解できないなってところは、すぐ飛ばしましょう。
そして最後にまた挑戦しましょう。
模擬問題集が終わってからでも大丈夫です。
あくまでも資格試験を取得するためのテキストだと言うことを忘れないでください。

どうしてできないんだろう・・・・。っと拘るくらいなら、資格を取得した後、別の普通のテキストを1つ買ってそれをやりましょう。
確実にその方が技術が身につきます。

もちろんプロから習えば意味を教えてくれますが、独学ではそういう部分は結構難しいです。

回りくどいですが、資格試験は資格を取ることが目的なので、取ってから勉強した方が確実に効率も良く実務に使えて良いのは間違いないです。

MOSのすべての問題が実務に使えるような試験問題かと言われるとそういうわけではないので。

あなたは資格を取りたいのか、単純にExcelやWordが使えるようになりたいのかを考えてみてください。
使えるようになるだけであれば、資格を取る必要はないでしょう。

ですが、資格は取る事により初めて効果を発揮します。
就職や転職などもそうですが、自身にも繋がることになります。

なので、目的を途中で見失わないようにしましょう。

MOSの独学取得の際に必要な勉強時間は?

MOSにはスペシャリストとエキスパートの2つあります。
どれを選択するか、どのソフトを選ぶのかによって難易度が圧倒的に違います。
また、最初の段階での知識の量によっても全く違いますので、一概には言えません。

あまりパソコンに馴染みにのない方は1日2、3時間を1ヶ月半と見ておくといいのではないでしょうか。
パソコンが得意な方でしたら、2週間あれば十分です。

一般的なパソコン教室3ヶ月〜6ヶ月などありますが、最低でも勉強期間は2ヶ月以上はあまりオススメできません。

できれば短期で集中して取得することをオススメします。

MOS試験を難易度別にするとどうなるのか

私が実際に受けてみた感想でMOSの難易度を紹介したいと思います。

Excel Expert >>> Word Expert >>>>>  Access >>> Excel Specialist >>> Word Specialist >> PowerPoint

こんな感じでしょうか。

Excel Expertは試験がそれなりに難しかったです。
それでも計算式を覚えれば全く問題ないと思います。

Word Expertは問題の意味が所々何を言ってるんだ??って文章が多かったです。
また模擬問題と同じことを言っていても、問題の文章の言い回しが違うため結構焦りました。

Accessは使ったことがなかったので、理解力があれば問題はそんなに難しくはないです。
ただ、勉強するときにデータベースなどよくわからないと辛いのかなと思います。

Excel SpecialistとWord SpecialistとPowerPointに関しては理解できれば難しくないです。
正直実務で使う範囲はこっちで十分だと思います。
Expertは必要な機能も多いですが、え?こんな機能使う必要出てくるの?って感じがよくあります。

就活で有利なMOSの科目は何か?

MOSには、ExcelやWordというように試験が複数あるので、何を取得するべきか迷いますよね。

大学生とか、転職や就活では何が必要なのかというのも明確にコレが大事!と言っている人は少ないです。

就職活動などで使う場合は、企業や職種にもよりますが一般的には、

  • Excel Specialist[70%]
  • Word Specialist[20%]
  • PowerPoint Specialist[10%]

この位の割合で重要度があると思ってください。

基本的には、Excelが必須で、Wordはできれば取っておきたい、PowerPointは営業や営業事務などでは結構使ったりするので職種によります。

MOS Expertは受験したほうが良いのか?

MOS Specialistよりも、MOS Expertを最初から受験したらよいのかな・・・。と悩む人も多いです。

ですが、MOS Expertは普通に使う分には必要ありません。なので、MOSをこれから受験しようとする方は、「MOS Specialist」を受験するようにしましょう。

MOS Expertは、一般的な実務で使う内容はかなり少なくなっており、勉強しても殆ど使わないのでコストパフォーマンスがすごく悪いです。

MOS Specialistの内容は絶対実務でも使うような内容が盛りだくさんなので、こちらを受験するようにしてください。

一気に短期間で取得したいと思っているあなたへ

人には得意不得意が必ずあります。
そういう場合は、無理せずパソコン教室に通うのがオススメです。

パソコン得意じゃない人が、FOMの教科書やればできるの?って思ったらそうではないです。
あまりパソコン使ったことない人が解説もなくやっても、おそらく理解できないでしょう。
ある程度得意と言っていた人でも、落ちた人は今までにたくさん見てきました。

例えば、料理がある程度できる人はレシピ見ただけで、工程とか切り方とかもなんとなく料理作れますよね。
でも、苦手な場合、どうやって切るのか、いつ炒めるのか、何からやっていいのか全く分かりません。
なんで「みりん」ここで入れるの?っとか、そもそも「みりん」って何なの!?って所から始まると考えると大変なのは間違いないです。

料理苦手なのにレシピ本渡されて、今日からこの料理2カ月毎日1品ずつ作れば合格できるよ!って言われて実行できるかという事です。

あなたの状況に合わせたやり方で取得を目指すのが最善です。

MOS取得は2~3カ月かけて取得するのが普通ですが、実は知識0からでも2日間で合格できる方法もあるんです。
そんな方法があるなら早く言えと言われそうですが、興味ある方は下のサイトを御覧ください。

MOSを2日間で合格する方法を見る

まとめ

資格試験は絶対短期的に覚えるのが一番いいです。
時間があるならば1日でも早く、そして空いてる時間をつぎ込んで覚えるのが良いと思います。
それだと試験のときだけで、ちゃんと覚えられないじゃないか!!って思う人は
MOSを取得した後に別のテキストを買ってやると、復習にもなり必要機能もきちんと覚えられます。

関東に住んでいるならば、上記の講座を受講するのがプロの知識を初期から学べるので間違いなくベストですが。

試験はできるだけ日にちを決めちゃう事をオススメします。
それはその日に合うように試験勉強が進められるからです。
あまり長い期間でも続かない場合があるので、続けられる範囲で決めるのが日にちを決めると良いでしょう。